各メーカーのウォーターサーバーの料金をチェックすると、意外にもレンタル料無料で利用できるウォーターサーバーが多いです。
利用する側からすれば月額料金を抑えられるため、嬉しいポイントですが、なぜレンタル料がかからないのか不思議ですよね。
メーカーごとにレンタル料が無料・有料と様々なので、無料のメーカーはどのようなからくりがあるのか疑問に感じるでしょう。
そこでこの記事では、レンタル料が無料のからくりを解明していきます。
疑問に感じている人は、ぜひチェックしてみて下さいね。
この記事でわかること
- サーバーレンタル料無料のからくり
- ウォーターサーバーでレンタル料以外に発生する料金
- レンタル代が無料のウォーターサーバー
レンタル料無料のからくりは水代に上乗せされているため!
サーバーのレンタル料がかからないのは、特別なからくりがあるわけではなく、月々の水代にレンタル料が含まれているためです。
レンタル代として明記されているわけではありませんが、水代の中にレンタル代を含んでいるので、レンタル料がかかっていないのです。
メーカーはレンタル料無料をポイントにして、月額料金の安さを売りにしているのです。
ただ、無料なのはレンタル代だけでその他の水代などは有料なのであらかじめ理解しておいてくださいね。
レンタル料がかかるメーカーもある
レンタル料無料のメーカーがほとんどですが、中にはレンタル料が発生するメーカーもあります。
レンタル料有料のウォーターサーバーは下記のような特徴があります。
- おしゃれなデザイン性
- 様々な機能を搭載している
おしゃれで様々な機能を搭載しているウォーターサーバーは、レンタル料がかかると考えておきましょう。
ウォーターサーバーのレンタル料を無料にするメーカーの心理
お伝えしたように、サーバーのレンタル代を無料にできるのは、その分水代に上乗せをしているから。
ですが、総額が変わらないのであれば、レンタル代を無料と表示することにどんなメリットがあるのでしょう。
ここでは、ウォーターサーバーのレンタル料を無料にするメーカー側の心理について解説していきます。
- 料金プランをわかりやすくしたい
- お得感を出したい
料金プランをわかりやすくしたい
ウォーターサーバーのプランは複雑化してきていて、一見しただけではわかりにくいものも多いです。
せっかくウォーターサーバーの利用を検討している人も、料金体系が分かりにくいと導入への温度感を下げられてしまうことも。
なるべくわかりやすい料金プランにするためには、レンタル代、水代…配送料…と細分化するよりも、出来るだけ項目を減らしてシンプルにした方がいいですよね。
そのため、レンタル代を水代等に統合してユーザーに分かりやすいように工夫しているのです。
お得感を出したい
「サーバーレンタル代無料!」という文言は非常に目を引くワードですよね。
無料という言葉を取り入れることでわかりやすいお得感を出すことで、他社よりも注目を集めたいという狙いもあります。
色々なメーカーを比較していく作業はかなり大変ですから、「とりあえずお得そうなところを数社比べればいいか」と考える方も少なくありません。
その数社の選択肢の中に入るためには、パッと見て「お得そうだな」という印象を持ってもらう必要があるのですね。
ウォーターサーバーのレンタル料が無料でからくりがあるといわれる裏側
そもそもなぜ、ウォーターサーバーのレンタル料が無料と言う価格設定に対して、「からくりがある」と疑いの目が向けられるようになったのでしょうか。
その要因となっている裏側の事情を2点紹介したいと思います。
- イベントでの無料勧誘があるから
- 説明でトラブルが発生することが多いから
イベントでの無料勧誘があるから
たまにショッピングモールなどの催事場で、ウォーターサーバーのイベントが開催されていることがあります。
そこで「今ならサーバーレンタル料無料」というような宣伝をしているのを、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「タダほど高いものはない」なんて言葉もあるように、無料という言葉を聞くとなんだか怪しい、胡散臭いという印象を受けてしまうのですね。
説明でトラブルが発生することが多いから
お伝えした催事場のウォーターサーバーイベントなどでは、販売員がウォーターサーバーのランニングコストなどについての案内をします。
「サーバーレンタル料無料」というワードをフックにして、興味を持ってくれたお客さんにウォーターサーバーの魅力をアピールするということですね。
しかしこういったイベントでの契約にはトラブルも多く、例えば下記のようなものがあります。
- 期間限定だと言われたのに公式で常時開催している割引屋キャンペーンだった
- 解約金がかかると知らずに契約してしまった
- 料金についての案内が理解できないまま勢いで契約させられてしまった
このように「サーバーレンタル料無料」という言葉がきっかけでトラブルに巻き込まれたり、後悔に繋がった経験がある方も少なくないため、懐疑的に見てしまう風潮が広がっているのでしょう。
レンタル料以外に発生するウォーターサーバーの主な料金
ウォーターサーバーを利用していく上ではレンタル代以外にも様々な料金がかかります。
料金体系が少々複雑なメーカーも多く実際に利用し始めてから「意外と高い…。」と後悔してしまうことも。
そこでここからはウォーターサーバーを利用する上で発生する料金について紹介していきます。
- 初期費用
- 水代
- 電気代
- 水の配送費
- 解約金
初期費用
初期費用はウォーターサーバーを導入する初月に発生する料金のことです。
ほとんどのメーカーが初期費用無料としているものの、いくつかのメーカーでは初期費用がかかるので申し込む前にチェックしておきましょう。
水代
ウォーターサーバーの月額料金で大部分を占めるのは水代です。
水の種類やメーカーによって価格は異なりますが、ボトル1本あたりの水代は1,200円~2,000円程度です。
1回の配送はボトル2本~でひと月あたり1回の配送となるため、おおよそ3,000円~4,000円がひと月あたりの料金の目安となります。
メーカーによっては注文ノルマが設定されておらず、必要に応じて注文できるので、ライフスタイルに応じて注文する水の量を調整するのが重要です。
電気代
ウォーターサーバーはコンセントに繋げて利用するため、他の家電と同じように電気代がかかります。
ウォーターサーバーの性能や利用環境によって異なりますが、300円~1000円と言ったところ。
少しでも電気代を安く済ませたいと考えている人は、省エネ機能を搭載しているウォーターサーバーがおすすめです。
省エネ機能が付いているサーバーでは、利用していない時間帯にお湯の温度を自動的に下げて、無駄な電力の消費を防ぐことができます。
僅かな金額ですが、長期的に考えればかなり高額になるので、注意しておきましょう。
水の配送代
ウォーターサーバーは水のボトルを自宅まで配送してくれるので、送られてくるたびに配送料がかかります。
住んでいる地域やメーカーによっても異なりますが、おおよそ500円といったところ。
関東などの首都圏は配送料がかからないケースが多いものの、地方の場合は配送料がかかってしまう場合があります。
中には配送料がかからないメーカーもあるので、節約したい人はボトルの配送料がかからないメーカーを選びましょう。
解約金
ウォーターサーバーには利用期間が定められており、期間を満了しない状態で解約すると違約金がかかります。
解約金や利用期間はまちまちですが、利用期間は1年~2年で解約金は10,000円~20,000円が平均的です。
解約するだけでかなりの支出になってしまうので、興味があるメーカーでどのくらいの解約金がかかるのかチェックしておきましょう。
サーバーのレンタル代が無料のメーカー一覧
メーカー/機種 | レンタル料 | 注文ノルマ | 月額費用(24Lあたり) |
---|---|---|---|
コスモウォーター|スマートプラス | 0円 | あり (1ヶ月最低2本24Lから) |
4,104円~ |
信濃湧水|スタンダードサーバー | 0円 | なし | 3,240円~ |
プレミアムウォーター|スリムサーバーⅢ | 0円 | あり (1ヶ月最低2本24Lから) |
3,974円~ |
アクアクララ|アクアスリム | 0円 | なし | 3,908円~ |
クリクラ|FIt | 0円 | あり (3ヶ月に6本の注文から) |
3,380円~ |
フレシャス|slat | 0円 ※前月の注文本数が2箱以下の場合は有料(990円税込) |
あり (1ヶ月最低2本18.6Lから) |
4,244円~ |
レンタル料無料のおすすめウォーターサーバー4選
ここからはサーバーレンタル料無料のおすすめウォーターサーバーを紹介していきます。
ランニングコストをぐっと抑えられるので、できるだけ安く利用したい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
- プレミアムウォーター|スリムサーバーⅢ
- コスモウォーター|smartプラスNext
- 信濃湧水|スタンダードサーバー
- ワンウェイウォーター|Acro
プレミアムウォーター|スリムサーバーⅢ
プレミアムウォーターのスリムサーバーⅢは名前の通りスリムな作りが特徴で、レンタル料無料で楽しめるお得なウォーターサーバーです。
床置きのロングタイプと卓上に設置できるコンパクトなショートの2タイプを展開しており、ライフスタイルに合わせて選べます。
温水タンクの保温性を高め、光センサーによって消費電力を抑える機能が搭載されているので、消費電力を削減して電気代を安くできます。
月々に発生する料金は水代だけでその他の費用は一切かからないのでコスパの高さが光ります。
配送料 | 無料(北海道・青森・秋田・岩手・沖縄は220円(税込)/1セット、石垣・宮古島エリアは715円(税込)/セット) |
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水代(12L×2本) | 3,974円(税込) |
レンタル代 | 無料 |
電気代 | 約600円 |
ボトルの種類 | ワンウェイ式 |
水の種類 | 天然水 |
コスモウォーター|smartプラスNext
コスモウォーターのsmartプラスNextもレンタル代無料。
足元部分にボトル差し込み口があるので、カンタンにボトル交換できるのが特徴です。
ナチュラルテイストでどんな部屋にも馴染むデザイン性の髙さも光ります。
使い勝手の良さとデザイン性が評価され、過去にはグッドデザイン賞を受賞している実績も。
独自開発のクリーン機能や省エネ機能など搭載されている機能も豊富なので、スペックの高いウォーターサーバーと言えます。
配送料 | 無料 |
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水代(12L) | 2,052円(税込) |
レンタル代 | 無料 |
電気代 | 約256円 |
ボトルの種類 | ワンウェイ式 |
水の種類 | 天然水 |
採水地 | 京都府福知山市 静岡県御殿場市 大分県日田市 |
信濃湧水|スタンダードサーバー
信濃湧水は北アルプスで採水した天然水を使用しており、数ある天然水ウォーターサーバーの中でトップクラスの安さを誇ります。
天然水を楽しめるウォーターサーバーは月額おおよそ4,000円程度かかるところを、信濃湧水では3,240円(税込)~で楽しめます。
サーバーレンタル料も一切かからずに水代だけのお得な料金で利用できるのが魅力です。
配送料 | 無料 |
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水代(11.4L) | 1,620円(税込) |
レンタル代 | 無料 |
電気代 | 約800円~ |
ボトルの種類 | ワンウェイ式 |
水の種類 | RO水 |
採水地 | 長野県/飛騨山脈 |
ワンウェイウォーター|Acro
ワンウェイウォーターのAcroという機種はウォーターサーバーと自動掃除機が一体となった画期的な一台です。
レンタル料無料でウォーターサーバーと自動掃除機を利用できるので、余計な費用が一切かからずとてもお得。
自動掃除機はウォーターサーバーの下部に収納される仕組みになっているので、設置スペースの削減にもつながります。
また、天然水とRO水の2つの水を楽しめるので、ライフスタイルに合わせて選べるのも大きな魅力と言えます。
配送料 | 無料 |
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水代【12ℓ】 | RO水:プラスプレミアム 1,350円(税込) 天然水:富士の銘水 「彩(SAYA)」 2,052(税込) 天然水:奥京都三岳山麓「京の湧水」 2,052(税込) 天然水:九州日田「天寿の水」 2,052(税込) |
レンタル代 | 無料 |
電気代 | 約800円~ |
ボトルの種類 | ボックス式 |
水の種類 | 天然水・RO水 |
採水地 | 富士、京都、九州 |
ウォーターサーバーを利用する前に知るべきメリット
ウォーターサーバーを実際に利用する前に、ウォーターサーバーを導入することによるメリットについて把握しておくことは大切です。
具体的な利用シーンをイメージすることでギャップが生まれにくくなり、導入後の活用の幅も広がりますよ。
ウォーターサーバーを利用する前に知っておくべき主なメリットは下記の3点です。
- 水を購入して運ぶ手間が省ける
- 美味しい天然水が飲める
- 冷たい水も温水も自由に飲める
水を購入して運ぶ手間が省ける
美味しいお水を飲みたいと考えたとき、まず思いつくのがスーパーで購入する方法ではないでしょうか。
しかしお水は毎日の生活に欠かせないものですから、基本的にはまとめ買いになります。
例えば2リットルのボトルが6本入ったケースを買う場合、重さは約12 kg。
車でもない限りは運ぶことも難しく、また他の買い物をする余裕もなくなってしまいます。
ウォーターサーバーであればお水は定期購入となりますので、配送業者が玄関先までボトルを配達してくれます。
重いお水を自分で運ばなくて良いため、手間と時間の削減になるということですね。
美味しい天然水が飲める
ウォーターサーバーではメーカーが厳選した美味しい天然水を飲むことができます。
採水地から加工、ボトリングに至るまでこだわり抜いていて、安全性も非常に高いです。
ただしメーカーによっては天然水を使っていないこともあります。
RO水という、高性能のフィルターで濾過された、純粋に近いお水のみを扱うメーカーも多いです
ウォーターサーバーを使うならどうせなら天然水を飲みたい!と考える方は多いので、その場合メーカーが使う水の種類にも注目していきましょう。
冷たい水も温水も自由に飲める
ウォーターサーバーがあれば、温水と冷水を瞬時に使うことができます。
お湯を沸かしたり容器に入れて冷蔵庫で冷やす作業が必要なくなるということですね。
それだけでも圧倒的な手間と時間の節約になります。
カップ麺やインスタントのスープをすぐに作れたり、コーヒーや紅茶を一杯だけ入れたいという時にも非常に便利。
隣のコックをひねればすぐに冷たい水も出せるため、赤ちゃんのミルク作りの温度調節もしやすいです。
スープや煮込み料理を、水からではなくウォーターサーバーのお湯から作ることで、料理の時短にも繋がります。
ウォーターサーバーを利用する前に知るべきデメリット
ウォーターサーバーの導入を検討するならば、メリットだけでなくデメリットについてもあらかじめ把握しておくことが大切です。
導入後に「こんなはずじゃなかった」なんてことにならないためにも、ウォーターサーバーのデメリットも確認しておきましょう。
- 維持費がかかる
- あらかじめ契約期間が決められている
- 注文ノルマが決められている
維持費がかかる
当然のことですがウォーターサーバーを使い続けるには維持費がかかります。
具体的には下記のような料金がかかりますよ。
- 水代
- 電気代
- サーバーのレンタル代(無料の場合もあります)
- 水の配送量
ウォーターサーバーのランニングコストを計算する際、見落としがちなのが電気代。
ウォーターサーバーの機種やメーカーによって毎月の電気代は数百円変わることもありますから、是非気になっているサーバーがあれば電気代にも注目してみてください。
あらかじめ契約期間が決められている
ほとんどのウォーターサーバーには契約期間というものが定められています。
契約したら最低でも〇年は使ってください、と言うルールが決まっているということですね。
基本的に1年から3年の間を契約期間としているメーカーが多いです。
この契約期間より早くウォーターサーバーを解約してしまうと、ルールに違反したことになり違約金が発生します。
違約金の相場は大体10,000円~20,000円です。
この事を知らずにウォーターサーバーを契約すると、早期解約した際に想定外の費用がかかってしまいトラブルの原因となることも。
長期利用を考えている方なら問題ありませんが、お試しで使ってみようという考えの方は、なるべく契約期間の短いメーカーを選ぶのがおすすめです。
注文ノルマが決められている
ほとんどのメーカーには注文ノルマが決められており、「最低でも月に〇本はボトルを注文しなくてはいけない」というルールが定められています。
基本的にはお取りは定期配送ですので、毎月注文乗る部分のボトルは最低限配送されるというイメージですね。
つまりお水の消費量がそれほど多くない家庭では、使用量以上に配送されるお水の量が多くストックがどんどん増えてしまいます。
そこまでお水の消費量が多くない場合は、注文ノルマの少ないメーカーを選ぶのがおすすめです。
またほとんどのメーカーでは「配送スキップ」のサービスがあり、ボトルの配送を1月分休止することができます。
このサービスをうまく使うことで、上手に戻るの量をコントロールしましょう。
レンタル料無料のウォーターサーバーを利用しよう!
ウォーターサーバーのレンタル料が無料になるからくりや、無料にするメーカー側の意図等について解説しました。
レンタル料無料のウォーターサーバーは料金体系が分かりやすく、契約前のシミュレーションが簡単にできるというメリットがあります。
料金プランが複雑なメーカーよりも契約後にギャップが生じにくいので、いくつかウォーターサーバーを威嚇して決めたい時等には積極的に選択肢に入れてみてください。
この記事のまとめ
- 無料のからくりはレンタル料が水代に含まれているため
- ウォーターサーバーはレンタル料以外にも様々な料金が発生する