トニックウォーターはシュワシュワとした爽やかな口当たりが特徴的な炭酸飲料で、ほのかな苦みもあります。
そのままでも美味しく楽しめますが、主にお酒のカクテルなどで使われることが多いです。
見た目や役割が炭酸水と似ているため、同じものと考えている人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、トニックウォーターがどのような飲み物で炭酸水とどの様な違いがあるのか、自宅で作るレシピを紹介していきます。
トニックウォーターとは炭酸水に香料や糖分を加えた清涼飲料水
トニックウォーターとは炭酸水に香料や糖分を添加した清涼飲料水のことです。
飲んでみるとほんのりとした甘みやフルーティーな香りを楽しめて、ほろ苦さの残る後味も特徴的です。
そんなトニックウォーターが誕生したのは、イギリスの熱帯地方と言われています。
当時はマラリアの効薬として知られる「キニーネ」が含まれた医療薬品として販売されていたものの、味わいが評価されて一般に浸透したとされています。
日本国内で販売されているトニックウォーターは、キニーネに似た風味と味わいのある香草類を使用した製品が出回っています。
トニックウォーターのカロリー
製品や販売しているメーカーによっても異なるものの、平均的なトニックウォーターのカロリーは100mlあたり40kcal程度です。
加糖の分量によってさらにカロリーが高いものもありますが、コーラなどの炭酸飲料程カロリーが高いわけではありません。
トニックウォーターの糖質
糖質もトニックウォーターの製品によって異なるものの、100mlあたりおよそ9g程度。
一般的な清涼飲料水と比較しても大体同じくらいです。
トニックウォーターと炭酸水の違いとは?
炭酸が添加されていたり、水分の色が透明だったりと共通点が多いトニックウォーターと炭酸水。
そんな2つの飲み物の大きな違いは、糖分や香料が添加されているか・されていないかという点です。
炭酸水には水に二酸化炭素を加えているだけですが、トニックウォーターには炭酸と柑橘類の皮から抽出されたエキスや糖分が添加されています。
そのため、トニックウォーターには特有の風味や味わいが楽しめます。
サイダーは炭酸水に糖分を加えた清涼飲料水
炭酸水・トニックウォーターに似ている飲み物としてサイダーがあります。
サイダーは炭酸水に砂糖を加えたものを指し、トニックウォーターとは全く別物です。
トニックウォーターにはアルコール分が含まれていない
トニックウォーターはカクテルに使われていることが多いため、アルコールを含んでいると勘違いしている人が多いです。
しかし、トニックウォーターにはアルコール分が含まれていません。
あくまでリキュールやお酒などの割ものなので、トニックウォーター単体で飲んでも酔っぱらうことはありません。
自宅で簡単に作れる!トニックウォーターの作り方
トニックウォーターは市販で販売されているものを使用するのが一般的ですが、意外にも自宅で簡単に作ることができます。
使用する材料も手軽に手に入れられるものばかりです。
【トニックウォーターで使用する材料】
- オレンジ・ライム・レモンなどの皮:各1個分
- オールスパイス:5g
- クエン酸:30g
- アガベシロップ:180ml
- 塩:適量
- 水:1L
- 炭酸水:適量
【トニックウォータの作り方】
- 果物の皮を白い部分を取り除く
- 2㎝ほどの細さに切って容器に入れる
- 果物の皮を入れた容器にシロップを除いて残りの材料を入れる
- 適度に撹拌させて3日程常温で保管する
- 3日間保管したらフィルターなどで濾してシロップを加える
- 完成!好みの濃さで炭酸水などで割って飲む
トニックウォーターを使用した代表的なカクテル
ここからはトニックウォーターを使用したカクテルを紹介してきます。
トニックウォーターは様々なお酒の割ものとして使用されているので、どの様に使われているのかチェックしてみてください。
ジン・トニック
トニックウォーターを使用した最も代表的な飲み物がジンにトニックウォーターを加える「ジン・トニック」です。
氷を入れたグラスにジンを注いで、冷たく冷やしたトニックウォーターを加えるだけで作れるのでとても簡単。
割合は人の好みによりますが、ジン1:トニックウォーター3で作るのが一般的です。
好みでレモンやライムなどを加えると、柑橘系の爽やかな味わいが増すため、より飲みやすくなります。
しかし、トニックウォーターの炭酸が弱くなってしまうと風味が損なわれてしまうため、ステア(混ぜる)際には慎重に行いましょう。
トニックハイボール
ウイスキーを炭酸で割るのではなく、トニックウォーターで割ったものがトニックハイボールです。
トニックウォーター特有のほろ苦さによって、炭酸水を使うよりも味が引き締まるので、ウイスキーのコクや風味が増します。
割合はウイスキー1:トニックウォーター5くらいが適量で、注いだグラスを軽くステアするだけです。
ジン・トニック同様に炭酸が抜けると風味や味わいが損なわれてしまうため、くれぐれも注意しましょう。
スプモーニ
スプモーニとはグレープフルーツのリキュールにトニックウォーターを加え、さらにカンパリを入れて作るカクテルです。
爽やかなグレープフルーツの甘みとカンパリの苦みが絶妙な味わいを演出しています。
因みにスプモーニはイタリアで誕生したリキュールをベースとしたカクテルの1種で、長い時間をかけてじっくりと味わうロングドリンクに分類されます。
スプモーニに使われているカンパリをライチ・リキュールのディタに変えると「ディタ・スプモーニ」、スーズに変えると「スーズ・スプモーニ」というカクテルに変わります。
シャルトリューズ・トニック
シャルトリューズ・トニックとは薬草系のリキュールであるシャルトリューズとトニックウォーターで作るカクテルです。
氷を入れたグラスに1:5の割合で、シャルトリューズとトニックウォーターを加えてステアすれば完成。レモンやライムなどのスライスを加えると飲みやすくなります。
また、シャルトリューズにはヴェール(緑色)とジョーヌ(黄色)の2タイプがあります。
それぞれで風味や味わいが異なるため、飲み比べるのも楽しいかもしれません。
コアントロー・トニック
コアントローはフランスのリキュールの一種で無色透明・アルコール度数約40度のリキュールです。
氷を入れたタンブラーにコアントローを大体45ml注いで、トニックウォーターを加えて軽くステアすれば完成。
コアントローのオレンジの風味とトニックウォーターの爽やかさを楽しめます。
ネットで購入可能!おすすめのトニックウォーター3選
トニックウォーターはスーパーや通販サイトなどで手軽にゲットできる飲み物で、様々な種類があります。
そこでここからは、どのトニックウォーターを購入すれば良いのか分からないという人におすすめのトニックウォーターを紹介していきます。
コカ・コーラ カナダドライ トニックウォーター
カナダが発祥で現在ではコカ・コーラが販売している清涼飲料水ブランドのカナダドライは、程よい苦みが特徴的なトニックウォーターです。
柑橘類の酸味と苦味が絶妙にマッチしており、炭酸による爽やかな味わいがプラスされています。
スッキリとして万人に親しまれる味わいなので、日常的に摂取するドリンクとしても楽しめます。
500mlPET×24本:2,227円(Amazon価格)
アサヒ飲料 ウィルキンソン トニック
日本の飲料水ブランドであるアサヒ飲料である「ウィルキンソン」が販売している強炭酸のトニックウォーターです。
他のメーカーよりも炭酸が強いため、強めの炭酸が入ったトニックウォーターをたのしみたい人におすすめ。
キレのある味わいと爽やかさが特徴です。また、安価で購入できるのもポイントです。
500ml×24本:
円(Amazon価格)フィーバーツリー プレミアム トニックウォーター
フィーバーツリーが販売しているトニックウォーターは、日本で使用されていないキニーナが原料として使われており、より本格的な味わいが特徴です。
また、タンザニア産のオレンジオイル・南フランスのローズマリーなど海外の材料で作られているので、日本では味わえない風味を楽しめます。
00ml×24本:4,579 円(Amazon価格)
爽やかなトニックウォーターは暑い夏におすすめ!
トニックウォーターは爽やかさと独特な味わいを兼ね備えた暑い夏にぴったりの飲み物です。
そのままで飲むのもよし。リキュールやお酒の割ものとして使用するのもよし。様々な活躍をしてくれます。
頻繁に口にする飲み物出ないからこそ、この機会にトニックウォーターを購入してみてはいかがでしょうか?