ウイスキーはロックやハイボールで飲むのがポピュラーですが、ウイスキーをお湯で割るホットウイスキーも定番の飲み方です。
ウイスキーのお湯割りは香りや風味を引き立ててくれるため、ウイスキー本来の味わいを楽しむことができます。
また、体も温まるので、冬にとても重宝するお酒です。
今回はウイスキーのお湯割りを美味しく作る方法やお湯割りにおすすめの銘柄を紹介していきます。
お湯割りウイスキーの魅力
近年のハイボールブームで、「ウイスキー=ハイボール」というイメージが強くなっているため、あまりお湯割りで飲むことに馴染みが無い人もいるでしょう。
そのため、ハードルが高いかもしれませんが、ウイスキーの本場であるアイルランドやスコットランドでは定番の飲み方です。
ウイスキーをお湯で割ることにより、冷たくして飲むのに比べて、香りが引き立ち上品な味わいになります。
また、ウイスキーのアルコール分とお湯によって、体が温められるので、寒い時期には重宝するお酒と言えます。
ウイスキーのお湯割りは邪道という声も…
ウイスキーのお湯割りに対して、邪道だと思っている人が多く、SNSでは様々な意見が飛び交っています。
ウイスキーのお湯割りは風味が飛ぶから邪道らしいが…
高いやつ使ってるわけでもないからいいだろう— びんばら (@binbara_axeeela) December 4, 2016
うまい!!!ただグラス持つんが冷たくて…orz
ウイスキーお湯割りて聞いたことないけど邪道なのかな!?— まつみ (@mattumi) November 10, 2010
もう4時間もあれば2枚とも完成しそうなのだが・・・ここ1週間ほど飲んでなかったアルコールを飲んでみたい気持ち。ウイスキーのお湯割りという邪道で飲むのだ!
— yoshitomo nara, the washing hands man (@michinara3) February 14, 2016
色々と意見がありますが、ウイスキーのお湯割りは邪道というわけではありません。
ウイスキーの本場であるスコットランドやフィンランドでは、古くから親しまれている飲み方です。
好き嫌いが分かれるかもしれませんが、決して邪道なわけでないのでウイスキーのお湯割りを楽しんで飲みましょう!
ウイスキーお湯割りの基本的な作り方
「ウイスキーにお湯を入れるだけなのでは?」と思っている人がいるかもしれませんが、実はそんなに単純ではありません。
作り方のポイントをおさえておかないと、ウイスキー本来の味わいを失ってしまい、味を損なってしまうことも。
美味しいウイスキーのお湯割りを楽しめる様に、基本的な作り方を紹介していきます。
グラスにお湯を入れて温める
味を大きく左右するのが、お湯割りに使用するグラスの温度です。
グラスにそのままウイスキーとお湯を注いでしまうと、冷たいグラスのせいで温度が急激に下がってしまいます。
そのため、お湯割りで使用するグラスはあらかじめお湯を注いで温めておきましょう。
グラスを温めておけばお湯割りを作った際、長時間温かいままをキープできます。
ウイスキーを注ぐ
グラスにお湯を注いである程度の時間が経過したら、グラスに入っているお湯を捨てて、グラスにウイスキーを注ぎます。
好みによってウイスキーの量は変わりますが、一般的にグラス3分の1~4分の1が丁度良い量とされています。
お湯を加える
お湯割りを作る際、使用するお湯の温度が非常に重要です。
好みによって適切な温度が変化するものの、最適な温度は大体80℃前後と言われてます。
80℃よりも高いと風味を損なってしまいますし、80℃よりも低いとウイスキーの香りを引き出すことができません。
お湯の温度は味を左右する非常に大きな要因なので、温度計を使用して最適なお湯の温度を保ちましょう。
また、ウイスキーとお湯の割合はウイスキーに対して2倍~3倍が目安ですが、ウイスキーの濃さは好みによるので自分に合った割合を見つけてみましょう。
ウイスキーお湯割りを美味しく作るコツ
「おいしいウイスキーのお湯割りを飲みたい!」「こだわりたい!」と思っている人は、以下2つのポイントに気を付けてみてください。
- こだわり①:水の種類
- こだわり②:ウイスキーの銘柄
こだわり①:水の種類
お湯に使用する水次第で、ウイスキーの風味や香りが大きく変化します。
水道水にはカルキや塩素などのウイスキーの風味を損なってしまう物質が含まれているため、こだわって飲みたい人は水道水は避けましょう。
お湯割りに使う水として、おすすめはアルカリ物質などがが少ない軟水です。
軟水は日本人の味覚に合っており、余計な成分が添加されていないため、繊細なウイスキーの香りを邪魔しません。
コンビニやスーパーで販売されているミネラルウォーターはほとんど軟水なので、市販の水を沸騰させてお湯割りに使いましょう。
こだわり②:ウイスキーの銘柄
ひと口にウイスキーと言っても、種類は非常に様々でコンビニで販売されているウイスキーだけでも十種類以上あります。
それぞれのウイスキーで味わい・香り・クセが大きく異なるので、自分の口にあうウイスキーを探してみるのも良いでしょう。
お湯割りはウイスキー本来の風味が前面に出るので、クセがあるウイスキーはえぐみが出てしまう可能性があります。
そのため、お湯割りにぴったりなのはクセが少ないものや風味が抑えられているウイスキーです。
ウイスキー本来の風味が抑えられている分、お湯割りにすることによって、ちょうどよく香りが出ておいしく楽しめます。
ウイスキーのお湯割りにおすすめの銘柄8選
ここからはウイスキーのお湯割りで飲むのに適したウイスキーを8個厳選して紹介していきます。
- メーカーズマーク
- ジャックダニエル
- 富士山麓
- サントリーウイスキー オールド
- タラモア デュー
- アベラワー
- フロム ザ バレル
メーカーズマーク
【参照元:サントリー公式HP】
メーカーズマークはアメリカ原産のバーボンウイスキーに分類されます。
小麦本来の香ばしい風味とバニラのような甘みのあるまろやかな香りが特徴的です。
コンビニやスーパーなどで目にすることも多く、比較的手に入れやすいウイスキーで、価格が手ごろなのもおすすめのポイント。
ウイスキーのお湯割りを初めて飲む初心者向けのウイスキーと言えます。
原材料 | モルト・グレーン |
---|---|
アルコール度数 | 45% |
価格 | 2,390円(700ml) |
ジャックダニエル
【参照元:アサヒ飲料】
ジャックダニエルはアメリカのテネシー州で生産されているテネシーウイスキーで、バーボンにも分類される力強い味わいも特徴です。
ジャックダニエルの特徴は、バニラやキャラメルのような濃厚で甘い口当たりです。
この風味を出しているのは熟成している樽が由来しています。
クセがなく全体的にバランスの取れているため、ウイスキー初心者でも飲みすいウイスキーと言えます。
原材料 | モルト・グレーン |
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アルコール度数 | 40% |
価格 | 2,550円(700ml) |
富士山麓
【参照元:KIRIN公式HP】
富士山麓は富士山のふもとにある醸造所で作られているジャパンウイスキーで、アルコール度数が59もある力強さが特徴です。
パイナップルやオレンジなどの柑橘系の香りがあり、フルーティーさも兼ね備えています。
お湯割りにして飲むと、アルコール分が抑えられて香りが引き立つため、お湯割りに最適なウイスキーといえます。
原材料 | モルト・グレーン |
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アルコール度数 | 50% |
価格 | 5,500円(700ml) |
サントリーウイスキー オールド
【参照元:サントリー公式HP】
大手飲料メーカーのサントリーが販売しているオールドウイスキーは、丸みのある瓶が目を引くデザイン特徴的です。
レーズン系の芳醇な香りが強く、日本人の味覚に合った製法で作られているジャパンウイスキーです。
ほんのり甘みを感じられる口あたりでリーズナブルな価格と味のバランスの良さから、販売してから数十年経過した今でも根強い人気を誇っています。
また、オールドウイスキーはホット専用のマグカップとセットで販売されていた事もあり、お湯割りで飲むのを推奨しています。
原材料 | モルト・グレーン |
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アルコール度数 | 43% |
価格 | 1,880円(700ml) |
タラモア デュー
【参照元:サントリー公式HP】
タラモアデューはウイスキー発祥の地と言われているアイルランドが原産のアイリッシュウイスキーです。
スコットランドウイスキーはクセが強い傾向がありますが、クラモアデューはライトであっさりとした味わいです。
お湯割りにして飲むと、穀類の深いコクのある味わいが活かせて、大麦の豊かな風味が口の中に広がる芳醇さが楽しめます。
原材料 | – |
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アルコール度数 | 40% |
価格 | 2,200円(700ml) |
アベラワー
【参照元:Pernod Ricard Japan 公式HP】
アベラワーはスコットランドのアベラワー蒸留所で造られている,シングルモルトウイスキーです。
国際ワイン・アンド・スピリッツ大会で複数回金賞受賞・2016年のスコッチウイスキー売上ランキングでは6位に入賞しており、非常に人気が高い銘柄と言えます、
アベラワーは冷やして飲むと、持ち味の香りを失ってしまい、鉄っぽい苦みが前面に出てしまいます。
そのため、お湯割りにして飲むことによって、ラムレーズンやバニラエッセンスのような香りを楽しむことができます。
原材料 | シングルモルト |
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アルコール度数 | 60% |
価格 | 4,000円~8,000円(700ml) |
フロム ザ バレル
【参照元:NIKKA WHISKY公式HP】
フロムザバレルはアルコール度数51%で、非常に重厚感のある味わいとコクが特徴的です。
香りはドライフルーツの甘酸っぱさと樽のスモーキーな香りを楽しむことができます。
味わいはキャラメルのような口にまとわりつくようなねっとりとした口当たりで、その中にドライフルーツのフルーティーさも楽しめます。
お湯割りにして飲むことによって、より風味が引き立つため、とてもおすすめの銘柄です。
原材料 | モルト・グレーン |
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アルコール度数 | 51% |
価格 | 2,400円(500ml) |
【ちょい足し】ウイスキー湯割りを美味しく飲むアレンジ方法
お湯割りにして飲むとウイスキーの風味が立つので、ウイスキー好きにはたまらない飲み方です。
しかし、ウイスキーの味があまり得意ではない人はより飲みづらくなる傾向があります。
そこでここからはウイスキーのお湯割りにちょい足しするとよりおいしく飲むことができるアレンジ方法を紹介していきます。
お湯割りウイスキーアレンジ①:レモン
ハイボールにも入っていることの多いレモンは、お湯割りウイスキーとの相性もピッタリです。
レモンの爽やかな風味と香りがプラスされるので、ウイスキーの香りを活かしつつ飲みやすくしてくれます。
値段も手ごろで手に入れやすいのでとてもおすすめのアレンジ方法です。
お湯割りウイスキーアレンジ②:はちみつ
はちみつは甘い味わいが好きな人におすすめのアレンジ方法で、お湯割りウイスキーに入れるとコクがプラスされます。
カクテルのように飲みやすくなるので、ウイスキー初心者にとてもおすすめのアレンジ方法です。
お湯割りウイスキーアレンジ③:シナモン
お湯割りにシナモンを追加すると、独特なスパイス風味が楽しめるため、上級者におすすめのアレンジ方法です。
また、ウイスキー特有の味わいに甘い香りが加わるので、上品な味わいを楽しめます。
お湯割りウイスキーアレンジ④:バター
少し意外かもしれませんが、ウイスキーのお湯割りにバターを追加することによって、バター特有のまろやかさとコクがプラスされます。
ウイスキーの角が取れるので、ウイスキー初心者にもおすすめ。
バターの種類によっては塩気が強すぎるものもあるので、純粋に香りを楽しみたい場合は、無塩バターを利用しましょう。
ウイスキーのお湯割りにぴったりなおつまみ
お酒と言えばおつまみが欠かせませんが、お酒の種類によって合うおつまみは異なるため、飲んでいるお酒に合ったおつまみを選ぶのが大切です。
そこでここからは、ウイスキーのお湯割りにぴったりのおつまみを紹介していきます。
チョコレート
ウイスキーのお湯割りはアルコール分が強いのに加えて、温かい飲みものなので体も温まり、甘いものが欲しくなります。
そのため、甘みのあるチョコレートはお湯割りのウイスキーのおつまみとしてピッタリです。
チョコレートの甘さがアクセントとなり、よりお酒が進むことでしょう。
ナッツ
お酒のおつまみとして定番であるナッツもウイスキーのお湯割りにぴったりです。
ナッツの歯ざわりと塩味が、よりウイスキーの風味を引き立ててくれます。
また、黒糖がコーテイングされているナッツやココアピーナッツなどの甘みのあるナッツもウイスキーのお湯割りによくあいます。
ドライフルーツ
適度な酸味と甘みを兼ね備えているドライフルーツは、ウイスキーのコクを引き立ててくれます。
レモンやオレンジ、パイナップル、マンゴーなど種類も豊富で飽きがこないのもポイント。
また、体にも良い効果が期待できるので、健康的なおつまみと言えます。
レーズンバター
レーズンバターとは、バターとはちみつを練り込んだものにラムレーズンを入れて固めたものです。
少し大人な味わいが特徴で、お湯割りウイスキーを飲んで温まった口に中でバターが溶け、なんとも言えない風味を味わえます。
知っておきたい!5大ウイスキーの違い
ウイスキーには様々な種類がありますが、その中でも5大ウイスキーと呼ばれる知名度・人気の高いウイスキーは覚えておきましょう。
- スコッチウイスキー
- アイリッシュウイスキー
- アメリカンウイスキー
- カナディアンウイスキー
- ジャパニーズウイスキー
ウイスキーは奥が深い!飲み比べて好みのウイスキーを見つけよう!
ウイスキーは数あるお酒の中でも歴史のあるアルコール飲料の中でも、非常に奥が深いです。
飲み方も様々でこの記事で紹介したお湯割りの他にも、炭酸割り・ストレート・ロックなど非常に種類があります。
飲みかただけでもかなり好みが分かれるので、色々とウイスキーを飲み比べてみて、自分好みのものを見つけるものウイスキーの楽しみ方の一つです。
色んな飲み方とウイスキーの銘柄を知って、自分好みのウイスキーを見つけてみてくださいね。