「赤ちゃんっていつから水道水飲めるのかな。」
「そもそも日本の水道水って安全なのかな。」
ご家庭に赤ちゃんがいるなら、こんな不安を感じることもありますよね。
大人よりも繊細な赤ちゃんにはできるだけ優しいモノを与えなければいけないため、もちろん水にも気を遣わなければなりません。
そこでこの記事では、赤ちゃんはいつから水道水を飲めるのか、赤ちゃんにとって日本の水道水は安全なのかについて解説しています。
また、赤ちゃんに水を使う場面ごとに注意点も説明していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
目次
赤ちゃんは離乳食開始後(生後6ヶ月~)に水道水を飲める
赤ちゃんが水道水を飲めるようになるのは、離乳食が開始したタイミングです。
平均的には生後6ヶ月~1歳の間で離乳食が始まるので、赤ちゃんの成長を見ながら水道水をあげるようにしましょう。
医師によって水道水を飲めるタイミングはばらつきがありますが、心配なら1歳になるまで水道水を上げるのは控えるのがおすすめですね。
また生後6ヶ月未満の間は、赤ちゃんの摂取しなければならない水分・栄養は母乳やミルクに含まれているため、無理に水を与える必要はありません。
周りがどうであれ、焦る必要はないのでご心配なく。
赤ちゃんにそのまま水道水をあげても大丈夫なのか
赤ちゃんは大人に比べてとても繊細なため、水質に気を遣う必要があります。
結論、ごく一般の水道水であれば赤ちゃんに与えても大丈夫ですが、できるだけ10分以上沸騰させた水道水を利用しましょう。
水道水を沸騰させることで中の菌や不純物を飛ばせるので、1度沸騰させたほうが安心して利用できますね。
日本の水道水の安全性はトップクラス
日本の水道水の安全性は世界トップクラスで、これほど家庭に安全な水が届けられる国はそうありません。
水道水には菌が繁殖しないように塩素が含まれているため、「カルキ臭」が発生します。
「カルキ臭」とは、よくプールで感じる鼻にツンと来るにおいで、この風味に違和感があり、日本の水道水を美味しく飲めない人もいます。
しかし、カルキ臭がすることはしっかり殺菌できている証拠なので、赤ちゃんでも1歳以上であれば安心して利用できます。
それまでは、市販のミネラルウォーターや煮沸消毒させた水道水を使うほうが良いです。
赤ちゃんに水道水を上げる前にチェックすること
赤ちゃんが安心して水道水を利用できるために、水道水が軟水なのか、水道水からサビが出た経験はあるか、の2点をチェックしましょう。
在住地域の水道水は軟水か硬水か確認する
水には軟水と硬水の2種類があり、体が未熟な赤ちゃんには軟水を飲ませてあげましょう。
日本はすべての地域で軟水を提供していますが、軟水の中でも硬度の高い水道水で赤ちゃんがお腹を壊してしまう可能性があります。
関東地方は比較的硬度の高い軟水(硬度:約60mg/L~約80mg/L)で、関西地方は硬度の低い軟水(硬度:約30mg/L~約50mg/L)を扱っています。
硬度が高くても軟水ではあるため、日本の水道水は赤ちゃんにとっても安全な水です。
海外移住の方は、日本のように水道水が整っている国はあまりないので、必ず確かめるようにしましょう。
家庭の水道水にサビがあった経験はあるか
家庭の水道水で赤サビなどのサビを見たことはあるでしょうか。
もしサビを見たことがあって何も対処してない場合は、赤ちゃんに同じ水道水を与えるのは控えてください。
赤ちゃんは大人と違って、少しの異常で大きな影響を受けてしまいます。
大人にとってなんの異常もなかったサビが、赤ちゃんにとっては下痢や病気の原因になることは多くあります。
サビを見たことがある家庭の方は、速やかに水道局に電話をして対処してもらいましょう。
赤ちゃんに水を飲ませる時の飲ませ方
飲ませ方が間違っていると、咳き込む原因になったり下痢を引き起こしてしまったりすることがあります。
赤ちゃんに水を飲ませるときは、スプーンで少量ずつ飲ませることと、水分補給をするタイミングに気をつけて飲ませましょう。
詳しく解説します。
スプーンで少量ずつ飲ませる
母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんに初めて水を飲ませるときは、まず味になれさせる必要があります。
スプーンで少しずつ飲ませて、徐々に水の味に慣れさせたあとでトレーニングマグに入れた水に変えていきましょう。
いきなりトレーニングマグを使うと咳き込んでしまう可能性があるので、気をつけて飲ませてください。
水を飲ませるタイミング
水を飲ませるタイミングは以下の5つです。
- 目覚めたとき(朝・昼寝)
- 外出から帰ってきた時
- お風呂上がり
- 寝る前
- ご飯を食べるとき
授乳のタイミングと掛け合わせて水分を与えると良いですね。
また、赤ちゃんがたくさん汗をかいているときは水分が必要なときで、おしっこの回数が減ったときは水分不足のサインです。
赤ちゃんの状態を見ながら、適切なタイミングで適切な量の水を飲ませるようにしましょう。
赤ちゃんに水を使う場面ごとのポイント
赤ちゃんに水を使う場面は、主に以下の3つの場面です。
- 粉ミルクをあげるとき
- 湯冷ましをあげるとき
- 粉薬を飲ませるとき
それぞれの場面での注意点とポイントを解説します。
粉ミルクをあげるとき
粉ミルクでミルクを作って赤ちゃんにあげるときは以下の4点に注意しましょう。
- ミルクを人肌まで冷ます
- 必ず70℃以上のお湯を使うこと
- お湯に水を混ぜて温度を下げることはしない
- 調乳後2時間以内に使用しなかったミルクは廃棄する
ミルクを人肌まで冷ますことは当然ですが、殺菌するために70℃以上の水を使うことや、調乳後時間を置いたミルクは衛生的に良くないので廃棄してください。
またミルクを人肌まで冷ますときは、哺乳瓶の外側から冷たい水などを当てて冷ますようにしましょう。
湯冷ましをあげるとき
湯冷ましを作って飲ませるとき、以下の点に注意しましょう。
- 10分以上煮沸して消毒・塩素除去を行う
- 余ったものは捨てる
- 離乳食が始まるタイミング(生後6ヶ月~)で与える
湯冷ましを作る際には、赤ちゃんにとって安全なものを与えるために、10分以上の煮沸で消毒・塩素除去を行います。
また余って時間がたった湯冷ましは、塩素が除去されているため殺菌能力がないので、絶対に与えないでください。
湯冷ましを飲ませて良いタイミングは水道水を与えて良くなるタイミングと一緒で、離乳食が始まるときです。
離乳食が始まるのは生後6ヶ月頃ですが、心配なら1歳ぐらいから与えるようにしましょう。
粉薬をのませるとき
赤ちゃんに粉薬を飲ませるのは心配に感じると思うので、具体的な方法も解説します。
手順は以下の3ステップです。
- 粉薬に1~2敵の水を加えてペースト状にする
- ペースト状にした薬を赤ちゃんの口内に塗る
- 塗った状態で水やミルクを飲ませる
この時の注意として、温度が高いと薬の効果が変化する可能性があるため、熱湯は利用しないようにしましょう。
この手順と注意に気をつければ、赤ちゃんに安全に粉薬を与えることができます。
赤ちゃんに安心な水を飲ませたい人はウォーターサーバーがオススメ
赤ちゃんに水を飲ませるなら、ウォーターサーバーを利用した方が良いです。
ウォーターサーバーをおすすめする理由は以下の4つです。
- 温水をすぐ用意できるため煮沸などの手間がかからない
- 家族でウォーターサーバーを利用できる
- 災害時の備蓄水になる
- コーヒーや紅茶にも使える
- おしゃれなインテリアの一部になる
詳しく解説します。
温水をすぐ用意できるため煮沸などの手間がかからない
赤ちゃんに水を飲ませる時に煮沸消毒をしたり、ミネラルウォーターを買いに行ったりするのは面倒ですよね。
ウォーターサーバーならそんな手間も省けますし、きれいで美味しい水を簡単に利用できます。
さらに冷水と温水を常時出せるため、赤ちゃんおミルクを作る際にもかなり役立つので、時間に追われる主婦のみなさんを助けてくれます。
赤ちゃんのミルクを飲ませる短期間だけ契約する人も多いです!
1度調べてみるのがおすすめですね。
家族でウォーターサーバー利用できる
ウォーターサーバーは一度導入すれば家族で利用できるため、赤ちゃんのミルク以外にもなにかと便利なことが多いです。
朝起きた時に水を飲む良い習慣ができますし、カップラーメンなどもすぐに用意できます。
特に、白湯などを飲むことは基礎代謝を上げ、体調の改善やダイエットにも繋がるので、ウォーターサーバーの水を利用して白湯を飲む習慣をつけるのがおすすめですね。
災害時の備蓄水にもなる
ウォーターサーバー内には使い切らない限りずっと水があるので、災害時などの緊急事態にも対応できる備蓄水を確保できます。
一般的な家庭では、災害時用のペットボトルを収納していますが、ウォーターサーバーを利用することで収納スペースを取る必要はなくなります。
ウォーターサーバーを置くスペースは確保しなければいけませんが、普段使えますし、災害時にも使えて一石二鳥になるため、おすすめです。
コーヒーや紅茶にも使える
ご家庭でインスタントのコーヒーや紅茶を飲むことはありませんか?
朝コーヒーを1杯飲んだり、お昼ごはんを食べた後に紅茶を飲んだりして落ち着きたい方はウォーターサーバーを利用するのがおすすめ。
冷水・温水どちらでもすぐに用意できるため、忙しい朝などには手間と時間をカットでき、より心を落ち着けることができます。
おしゃれなインテリアの一部になる
最近のウォーターサーバーはおしゃれなデザインのものが多くあり、そのデザイン性に惹かれて契約する方もたくさんいます。
さまざまな種類があるので、ウォーターサーバー一台置くだけでインテリアの雰囲気がガラッと変わったり、よりおしゃれなインテリアになったりします。
ただし、赤ちゃんがイタズラできる高さにあると思わぬ事故につながる恐れがあるため、高さには十分に注意しましょう。
赤ちゃんの成長を見てから水道水を飲ませる
赤ちゃんは一般的に、離乳食を始めるタイミングで水道水を飲むことが可能になりますが、やはり赤ちゃんによっても違います。
離乳食を食べ始めるのは生後6ヶ月~1歳と範囲は広いので、心配な方は1歳になるまでは水道水を控えても良いですね。
それまでは、赤ちゃん用のミネラルウォーター・ウォーターサーバー・煮沸消毒などの方法を使って安全な水を与えるようにしましょう。
成長度合いを見て、「下痢になることも減ってきたし、体調が悪くなることも少なくなったな」と感じたら、耐性がついてきているため水道水を利用しても良いです。
ただし、水道水を利用してお腹を壊すなどの異常があった場合は、水道水を使うのは控えて、また期間を開けてから飲ませるようにしましょう。