ミネラルウォーターは水道水よりも体にいい成分がたくさん入っているイメージがありますよね。
健康管理のためにミネラルウォーターを取り入れたいと考えているかたは多いのではないでしょうか。
一方で、ミネラルウォーターが具体的にどう体にいいのかはよく分かっていない、という方も多いですね。
そこでこの記事では、ミネラルウォーターで水分補給することのメリットと注意点について解説していきます。
また、ミネラルウォーターの効能を効果的に発揮するためにおすすめの飲み方も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ミネラルウォーターとは
食品衛生法ではミネラルウォーター類は「水飲みを原料とする清涼飲料水」と定義されています。
また水道水との違いは原水にあり、ミネラルウォーターは地下水が原水となっています。
雨や雪が山に染み込み、長い年月をかけて地層のフィルターでろ過され、その過程で土壌中のミネラルが溶け込みます。
こういった地下水を汲み上げたり、湧き出したところを採集したものがミネラルウォーターと呼ばれていますよ。
ミネラルウォーターで水分補給するメリット
ミネラルウォーターで水分補給をする主なメリットは下記の3つです。
- 余計なカロリー摂取を回避できる
- 手軽にミネラルを補給できる
- 様々な健康効果を期待できる
余計なカロリー摂取を回避できる
どんな飲み物を飲んでも水分補給にはなりますが、ジュースやスポーツドリンク、牛乳など、甘みのあるドリンクにはカロリーがつきものです。
糖分摂取を目的としているなら話は別ですが、理由もなく味のついたドリンクを飲み続けると余計なカロリーを摂取してしまうことになります。
特にダイエット中の方や体型を維持したい方は、飲み物をミネラルウォーターに置き換えるだけでカロリーカットにつながります。
手軽にミネラルを補給できる
人間は活動していく中で自然とミネラルが失われていきます。
ミネラルウォーターは、体に不足しがちなミネラルを手軽に摂取できる優秀なドリンクなのですね。
ただの水道水を飲むよりも、ミネラルウォーターの方が運動後のミネラル補給に最適です。
様々な健康効果を期待できる
この後に詳しく解説していますが、ミネラルウォーターからミネラルを体内に摂取することで、様々な健康効果を期待することができます。
ミネラルとは水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの成分をまとめて表現する言葉です。
なので、ミネラルウォーターのメーカーや採水地によって含有している成分や成分の配合量が異なります。
自分が積極的に摂取したい成分が多く含まれたミネラルウォーターを飲むことで、より望む健康効果を得やすくなりますよ。
ミネラルウォーターでの水分補給に期待できる効果・効能
ミネラルウォーターで水分補給をすることで、期待できる効果・効能には下記のようなものがあります。
- ダイエット効果
- 便秘解消効果
- 高血圧予防効果
ダイエット効果
ミネラルウォーターに含まれるカリウムには、血流を良くして新陳代謝を上げる働きがあります。
基礎代謝を上げる効果があるため、ダイエットに最適です。
また普段からジュースなどの糖分の多い飲み物を飲んでいる方は、水分補給をミネラルウォーターに置き換えることで、無理なくカロリーカットすることができますよ。
便秘解消効果
ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムは、体内で吸収されにくく、水分を集めて便を柔らかくする効果があります。
特に硬水のミネラルウォーターはマグネシウムの含有量も多いので、便秘解消効果を期待できます。
ただし、飲み過ぎると腸への刺激が強くなりお腹がゆるくなってしまうことがあるため注意しましょう。
高血圧予防効果
高血圧は血中のナトリウム濃度の上昇、つまり塩分の過剰摂取が原因の一つです。
ミネラルウォーターに含まれるマグネシウムやカルシウムは排塩に関わる成分であり、高血圧予防に効果的と言われています。
1日コップ2~4杯を目安に摂取したり、ジュースやお酒の代わりに置き換えるといいでしょう。
ミネラルウォーターの効果的な飲み方
ミネラルウォーターの主な効能を紹介しましたが、さらにミネラルウォーターの効能を発揮しやすくする効果的な飲み方というものがあります。
求める健康効果に応じて、適切な飲み方をするようにしましょう。
- 硬水を飲む
- カルシウム含有量の多いものを選ぶ
- 常温で飲む
- 運動後に飲む
硬水を飲む
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量が多い水を硬水、少ないものが軟水と呼ばれます。
そのため硬水の方が、血流を良くしたり便秘解消の効果を期待しやすいです。
カルシウム・マグネシウム含有量の多いものを選ぶ
硬水のミネラルウォーターの中でも、メーカーや採水地ごとに含まれる成分が異なります。
便秘が気になる方はマグネシウムが多いミネラルウォーターを。
高血圧が気になる方はカルシウム・マグネシウムが多いミネラルウォーターを選ぶと良いでしょう。
ミネラルウォーターの種類が多くて、どれがいいのかわからないという時は、成分表示を見て判断するのも方法です。
常温で飲む
便秘解消のためにミネラルウォーターを取り入れたい方の場合は、常温で飲むのがおすすめ。
冷たいまま飲むと腸が冷えて負担が大きくなってしまうため、逆に便秘を悪化させてしまう可能性があります。
必要な水分や栄養素を効率的に届けるためには、常温のミネラルウォーターを飲むようにしましょう。
運動後に飲む
ミネラルウォーターは不足しがちなミネラルを補うのに非常に便利です。
特に運動後に飲めば、失われたミネラルを手軽に補給することができますよ。
ミネラルウォーターの硬水と軟水は何が違う?
ミネラルウォーターには硬水と軟水という種類がありますが、主な違いは水に含まれる成分にあります。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が多ければ硬水、少ないと軟水と呼ばれます。
WHO(世界保健機関)が定める基準では、1Lあたりのミネラル含有量が硬度120㎎以上で硬水、120㎎未満を軟水どうしていますよ。
ミネラルウォーターで水分補給する際の注意点
ミネラルウォーターでの水分補給にはメリットも多いですが、一方で注意しなければならない点もいくつかあります。
主な注意は下記の2点です。
- 硬水は飲みすぎるとお腹を壊す原因に
- 硬水は日本人には飲みにくいことが多い
硬水は飲みすぎるとお腹を壊す原因に
硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が豊富で体にいいイメージがありますよね。
しかし、飲み過ぎると内臓に負担をかけてしまうためお腹が緩くなり下痢を起こしてしまうこともあります。
一度にたくさん飲み過ぎないよう、初めは量を探りながら、少しずつ飲んでいくようにしましょう。
赤ちゃんの水分補給には軟水を
赤ちゃんはまだ内臓が未発達な状態ですので、硬水を飲ませると体への負担が大きいです。
下痢の原因になる可能性が高いので、ミネラルウォーターで水分補給をさせる時は必ず軟水を選びましょう。
また赤ちゃんの水分補給や栄養補給は通常母乳やミルクで行うのが基本です。
水を飲ませすぎると母乳やミルクを飲めなくなってしまい、栄養が足りなくなってしまいます。
水による水分補給はあくまで補助程度に考えておきましょう。
腎臓に疾患のある方もミネラルウォーターには注意が必要
腎臓に疾患がある人も、ミネラルウォーターの飲み過ぎには注意が必要です。
お伝えしたように、ミネラルウォーターに含まれるカリウムには、血の流れを良くする効果があります。
腎臓は血液をろ過する機能を持った臓器ですが、その腎臓の機能が低下している状態でろ過する血の量が増えると大きな負担がかかります。
腎臓に疾患がある方はミネラルウォーターの摂取を控えるか、飲む前に必ずかかりつけのお医者さんに相談しましょう。
硬水は日本人には飲みにくいことが多い
日本で採水されるお水は基本的に軟水で、口当たりが柔らかくさらっとしているのが特徴です。
一方硬水はミネラル成分が多く含まれていることで、一クセあって飲みにくいと感じる人が多いです。
日本では水道水も基本的に軟水なので、急に硬水を飲むと飲みにくい、美味しくないと感じる人も多いのです。
ミネラルウォーターの特徴や効果を知って水分補給に活かそう
ミネラルウォーターで水分補給することのメリットと注意点、またミネラルウォーターの効能を効果的に発揮するためにおすすめの飲み方について解説しました。
お伝えしたように、ミネラルウォーターには様々な健康効果が期待できます。
しかし、その効果をより効果的に発揮するためには、正しい飲み方や選び方を知っておくことが大切です。
ミネラルウォーターはメーカーや採水地ごとに成分の含有量が違うので、欲しい成分が多く含まれたミネラルウォーターを探してみましょう
求める健康効果に応じて最適な水分補給ができるよう、今回の内容を参考にしていただきたいと思います。