のどが渇いたときや、日常的に冷えたジュースを飲んでいる人も多いでしょう。
ジュースは甘くておいしいので、ついついたくさん飲んでしまいがちですよね。
しかし、ジュースをたくさん飲み過ぎてしまうと、様々なリスクを引き起こしてしまう原因になります。
そこでこの記事では、ジュースの飲み過ぎで引き起こるリスクや、ジュースに含まれる糖分量を紹介していきます。
合わせて、ついついジュースを飲み過ぎで起こるリスクの対処法も解説していくので、心配な方はぜひチェックしてみて下さいね。
ジュースの飲み過ぎによって起こる5つのリスク
ジュースを飲みすると5つ症状を引き起こすリスクがあります。
- ペットボトル症候群
- 肥満
- 虫歯
- 肌荒れ
- 便秘
ペットボトル症候群
ジュースの飲み過ぎで引き起こる症状の1つ目は、ペットボトル症候群と呼ばれる糖尿病です。
初めて聞く人が多いかもしれませんが、れっきとした糖尿病の1種。
ジュースを飲んで過剰に糖分を摂取すると、血糖値が上昇するのに対し、体は血糖値を元に戻そうとします。
そうなると、代謝が間に合わなくなり、血液上昇や脂肪増加などの症状を引き起こします。
主な症状は、喉の渇きや倦怠感、体重の急激な減少などが主で、最悪の場合は嘔吐や腹痛を伴い、意識混濁・昏睡から死亡に至ることも…
病気名からは想像もできないほど重たい症状を招いてしまうため、かなりキケンな病気と言えます。
肥満
ジュースには想像以上に糖分が含まれており、飲み過ぎてしまうと脂肪が増えて太ります。
合わせて、肝臓の脂質代謝が悪くなってしまうため、中世脂肪が増えてしまうのです。
ただの肥満ではなく、メタボリックシンドロームに繋がってしまうケースもあり、生活習慣病になるリスクも考えられます。
虫歯
ジュースの飲み過ぎによって、口内環境が乱れてしまい、虫歯・歯周病を引き起こしてしまいます。
手軽に摂取できるが故に就寝前に飲んでしまいそのまま寝てしまうと、口内に糖分が残っているため、虫歯のリスクが非常に高まります。
歯磨きをしたとしても、磨けてない部分に糖分が残っていることもあるので、虫歯のリスクは避けられないでしょう。
肌荒れ
ジュースには糖分をはじめとして、着色料や添加物が多く含まれています。
いずれの成分も人工的に作られたものなので、過剰に摂取すると、体内で分解されなくなり肌荒れを引き起こします。
ニキビや吹き出物、肌のざらつきがでるため、特に女性にとっては深刻な問題です。
便秘
ジュースの飲み過ぎは腸内環境も悪くしてしまうため、便通が悪くなり、便秘の症状を引き起こします。
便秘になると様々な病気を誘発させてしまい、健康状態を悪化させてしまいます。
ジュース飲み過ぎの目安とは?
ジュースを飲み過ぎるのはよくありませんが、飲んではいけないということではありません。
適切な量であれば、気分転換やリフレッシュにとても効果的です。
しかし、ジュースを飲み過ぎる目安は、基礎代謝・体格・血圧・年齢などによって変化します。
そのため、摂取して良い量は人によってまばらで、明確になんリットルならOKと言えません。
1日に摂取すべき糖分量はおよそ25g
世界保健機関(WHO)の最新の指針によると、食事以外で1日に摂取してもよい糖分は1日の総カロリーの5%程度が望ましいと発表されました。
成人男性の場合25g、女性の場合はもう少し少ないくらいなので、一つの参考として考えておきましょう。
ジュースに含まれる糖分量の目安
「1日に摂取して良い糖分量は分かったけど、ジュースにはどのくらいの糖分が含まれているの?」
ジュースにどのくらいの糖分が含まれているのか、分かっていない人がほとんどでしょう。
そこで、ジュースの種類ごとに糖分の含有量を紹介していきます。
炭酸飲料水500ml(40g~65g)
ジュースの王道であるコーラやサイダーなどの炭酸飲料水には、40g~65gの砂糖が含まれています。
40g~65gの糖分量は角砂糖10個~16分にも相当し、1日に摂取すべき糖分量を、炭酸飲料500mlでオーバーすることに。
炭酸水は何も加えずに飲むと苦みを感じてしまうため、苦みを打ち消すために大量の砂糖が含まれているのです。
果汁100%ジュース500ml(50g~60g)
果汁100%ジュースは、純粋に果物の果汁だけで作られているものもありますが、濃縮した果汁を薄めて100%にしている濃縮還元ジュースもあります。
濃縮還元ジュースの場合は、甘みや風味をアップさせる目的で、糖分が大量に加えられています。
角砂糖で10個以上もの糖分が加えられているので、必ずしも果汁100ジュースが健康に良いという訳ではないのを理解しておきましょう。
スポーツドリンク500ml(20g~35g)
運動した時に飲む機会の多いスポーツドリンクには、運動中に失った糖分を補給するために多くの糖分が含まれています。
角砂糖5個~8個相当でで、500mlあたり20g前後の糖分が含まれているため、1本飲むだけで目安に達してしまうことに。
ダイエット目的のランニングなどの後に、スポーツドリンクを大量に飲んでしまうと逆効果になるので注意しておきましょう。
缶コーヒー190ml (2g~14g)
朝起きた時や仕事中に飲む機会の多い缶コーヒーにも大量の糖分が含まれています。
缶コーヒーの甘さによって変わるものの、一般的な微糖コーヒーの場合が190gで13gほどです。
仕事中の休憩についつい飲んでしまいがちですが、2本以上飲んでしまうとそれだけで目安量を超えてしまいます。
ブラックコーヒーや無糖のコーヒーに変えて、糖分摂取量を抑える様にしましょう。
ペットボトル症候群を引き起こさないためにできる5つの工夫
ジュースの飲み過ぎは様々な症状を引き起こしてしまい、非常に危険です。
中でも、ペットボトル症候群は最悪の場合、死亡するリスクもあるほど…
ジュースの摂取量を減らし、ペットボトル症候群に陥らないための5つの工夫を紹介していきます。
糖分が含まれない水やお茶で水分補給する
日常的にジュースを飲んでしまう人は、水分補給を砂糖が含まれていない水屋お茶で補いましょう。
特に水をたくさん飲めば、体の中の老廃物を排出したり、便秘を改善したりと健康を促進してくれます。
始めのうちは水やお茶などの味が無いもので水分補給すると、物足りないかもしれませんがそのうちに必ず慣れます。
慣れれば逆にジュースを飲むのに抵抗を感じる様になるので、初めはつらいかもしれませんが、我慢して慣れていきましょう。
ジュースを冷蔵庫に常備しない
少々荒治療にはなりますが、どうしてもジュースを飲みたくなる人は、冷蔵庫にジュースを常備しない様にしましょう。
手元にジュースが無ければ、水やお茶を飲むしかなくなります。
ジュースは体に悪いものという意識を高める
日常的にジュースを飲む人にとっては何も感じないかもしれませんが、飲む習慣がない人
にとってはジュース=体に悪いという意識があります。
そのため、ジュースはリフレッシュや気分転換などの目的でたまにしか飲まなくなります。
ジュースの摂取量を控えたいのであれば、ジュース=体に悪いものという意識を高く持ちましょう。
なるべく早く歯磨きを済ませておく
家に帰ってからついついジュースを飲んでしまう人は、なるべく早く歯磨きを済ませてしまい、ジュースを飲めない環境を作りましょう。
歯磨きをしてしまえば、糖分が多く含まれているジュースを飲もうという気も起きないでしょう。
ジュースを飲む時間・日にちを決めておく
仕事終わりやお風呂上りなど、ジュースを飲む時間や日にちを決めておきましょう。
だらだらと日常的に摂取するのが良くないだけで、少量であれば、エネルギーにもなり、生活にメリハリが生まれます。
ジュースの飲み過ぎには十分に注意しよう!
現代人の6人に1人は糖尿病の症状が疑われているほど、糖尿病は身近で怖い病気です。
重症化したら動脈硬化や高血圧を引き起こし、死亡するリスクもあります。
最悪な事態を引き起こさないためにも、糖分の取り過ぎには十分注意し、適切な水分補給をしていきましょう!