水道水の正しい煮沸時間は?不純物を除去して安全に飲む方法を紹介!

水道水の正しい煮沸時間は?不純物を除去して安全に飲む方法を紹介!

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日本の水道水は、厳しい水質基準が設定されているため、非常に安全性が高いです。

しかし、微量ではありますが、有害な成分が含まれているのも事実です。

水道水は毎日口にするため、どうしても安全面が心配になってきますよね。

水道水の不純物を除去する方法の1つに煮沸消毒がありますが、正しい煮沸時間を知っている方は少ないです。

そこで今回は、水道水を安全に飲むための、正しい煮沸時間を紹介していきます。

煮沸消毒以外で水道水を安全に飲む方法も紹介しているため、ぜひ参考にしてください!

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水道水の煮沸時間は10分以上

水道水を安全に飲むための煮沸時間は、沸騰してから10分以上です。

煮沸は、水道水に含まれる塩素や、トリハロメタンなどの有害物質を除去するための方法です。

それらの主要な不純物を除去するためには、10分以上かかるため、10分という時間を設定しています。

水道水の消毒剤として使用されている塩素は、5分程度で除去されますが、トリハロメタンは10分以上加熱しないと除去されません。

トリハロメタンには発がん性があり、水温の上昇で濃度が高くなる性質があるため、5分程度の加熱でやめてしまうと、逆に危険性が増してしまいます。

そのため、水道水を煮沸する際は、必ず沸騰してから10分以上加熱しましょう。

水道水の煮沸方法

水道水の煮沸方法は大きく分けて、鍋と電気ケトル・ポットによる煮沸の2種類があります。

それぞれ煮沸方法が異なるため、紹介していきます。

鍋での煮沸は蓋を取って10分以上加熱

鍋での煮沸方法は以下の通りです。

  1. 鍋に水道水を入れて加熱する
  2. 沸騰したら蓋を取って10分以上加熱を続ける
  3. 冷蔵庫で冷やして完成

10分以上加熱する理由は、最初に説明した通りトリハロメタンを完全に除去するためです。

蓋を取る理由は、トリハロメタンは揮発性があるためです。

10分以上加熱した段階で不純物は除去されているため、冷やす必要はありませんが、冷蔵庫で冷やした方が、カルキ臭がせず美味しく飲めます。

電気ケトルやポットでの煮沸は3~4回沸騰させる

電気ケトルやポットは、沸騰すると自動的に保温状態になってしまうため、10分以上の加熱ができません。

そのため、再沸騰機能が付いているケトルやポットは、3~4回沸騰させる必要があります。

理由は、1度の沸騰では、塩素とトリハロメタンを完全に除去できないためです。

除去できないどころか、水温が上がったことでトリハロメタンの濃度が高くなってしまっている危険性があります。

再沸騰機能が付いていない場合、沸騰後に再度スイッチを入れてみましょう。

スイッチを押しても再沸騰ができず、すぐに止まってしまうようなら、不純物の除去は困難なため、鍋を使用して煮沸消毒をしましょう。

水道水を煮沸した際の注意点

水道水を煮沸消毒して不純物を除去できても、完全に安全とは言えません。

煮沸消毒後の注意点が2つあるため、紹介します。

なるべく早く使用する

煮沸消毒後の水道水は、塩素が完全に除去されてしまっているため、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。

水道水は元々、塩素などの消毒剤によって、菌やカビの繁殖を防いでいます。

しかし、煮沸によって衛生面を保つのに必要な塩素が除去されてしまうと、雑菌がどんどん繁殖してしまいます。

煮沸直後の水道水は安全性が高いですが、時間の経過とともに安全性は急激に低下していくため、保存はせずにすぐに使用しましょう。

煮沸していない水道水は、常温で3日程保存できますが、煮沸消毒後の水道水はその日のうちに使い切りましょう。

全ての不純物を除去できるわけではない

煮沸により、水道水中の塩素やトリハロメタンは除去できますが、全ての不純物を完全に除去できるわけではありません。

水道水には、アルミニウムや鉛が含まれている可能性があり、これらは煮沸では除去ができません。

アルミニウムや鉛には、有害物質であり、人体に悪影響を及ぼす成分です。

鉛は、発がん性物質のため、大変危険だと言えます。

実際水道水に含まれている量は微量なため、人体に影響はないと言われていますが、毒性がある成分が含まれているのは事実です。

煮沸は、塩素とトリハロメタンを除去する方法なため、それ以外の有害物質を除去したいのであれば、浄水器やウォーターサーバーを使用するのがおすすめです。

赤ちゃんに飲ませる際は煮沸消毒が必要

日本の水道水は安全性が高く、毎日飲んでも健康に影響はありませんが、赤ちゃんに飲ませる際は煮沸消毒するのをおすすめします。

赤ちゃんは内臓が未発達な上、免疫力が低いため、微量な有害物質でも影響を受けてしまう可能性があります。

安全性を考えるなら、赤ちゃんの内臓が発達する2~3歳までは、煮沸消毒した水道水を飲ませるようにしましょう。

必ず軟水の水を使用する

赤ちゃんに飲ませる水は、必ず軟水を選びましょう。

軟水と比べて硬水はミネラル含有量が多いです。

上記で述べたように赤ちゃんは内臓が未発達なため、ミネラルであるカルシウムやマグネシウムを上手く分解できません。

そのため、硬水を飲むと内臓に負担がかかり、腹痛や下痢を起こしてしまう危険があります。

内臓が発達する2~3歳までは、軟水を飲ませるようにしましょう。

水道水に含まれる危険な成分を紹介

水道水に含まれる主要な有害成分を紹介します。

煮沸での除去が不可能な成分も含まれるため、確認しておきましょう。

  • 塩素
  • トリハロメタン
  • アルミニウム

塩素

塩素は煮沸消毒によって除去が可能です。

水中に含まれる大腸菌やコレラ菌など、様々な病原菌を殺菌するために使用される消毒剤です。

水道水が家に届くまでの雑菌の繁殖を防ぐ働きがあります。

残留塩素濃度が高すぎると、カルキ臭という独特な匂いの原因になります。

トリハロメタン

トリハロメタンは、10分以上の煮沸によって除去が可能です。

国際がん研究機関(IARC)により、「発がん性の恐れのある物質」に認定されている有害物質です。

しかし、水道水に含まれている量は微量なため、人体に影響はありません。

水温の上昇で濃度が高まるため、中途半端な加熱は危険性が高まってしまいます。

水道水に含まれるトリハロメタンとは?危険性について解説

アルミニウム

アルミニウムは、煮沸消毒では除去できない有害物質の1つです。

アルツハイマー型認知症の原因物質と言われています。

水道水の濁りをなくすために使用される、凝集剤にアルミニウムが含まれており、水道水に残留している可能性が高いです。

鉛は、煮沸消毒では除去できない有害物質の1つです。

鉛は発がん性物質であり、消化管や神経障害の原因物質と言われています。

胎児や乳幼児が飲むと、知能指数が低下して発達障害になる恐れもあります。

以前は、水道管に鉛が使用されていたため、混入の可能性がありましたが、現在では鉛製の水道管は禁止されています。

しかし、古い家ではいまだに使用されている可能性があるため、注意が必要です。

煮沸以外で水道水の不純物を除去する方法

煮沸以外で、水道水の不純物を除去する方法がいくつかあるため紹介します。

どの方法も煮沸消毒よりも除去率が高いため、おすすめです。

浄水器

浄水器は、水道に直接設置して水道水をろ過します。

初回設置時に料金が発生しますが、1度設置すればいつでもすぐに安全な水が飲めるため、便利です。

しかし、フィルターの質によっては、煮沸消毒と同等かそれ以下の除去率になってしまうため、注意が必要です。

また、フィルターの交換を定期的に行わないと、正常にろ過されないため恐れがあります。

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーは、水のボトルが宅配されてくるイメージを持っている方が多いですが、水道水を利用するタイプのウォーターサーバーもあります。

宅配タイプとは異なり、好きなだけ水使用できるため、おすすめです。

また、どのメーカーも浄水機能に力を入れているため、煮沸した水よりも安全性が高い水を利用できます。

ウォーターサーバーのメリット・デメリットを紹介!必要な人の特徴も解説!

水道直結型ウォーターサーバー

水道直結型ウォーターサーバーは、水道管とサーバー本体を繋げて使用するウォーターサーバーです。

水道管と接続するため、初回設置時に工事が必要です。

1度設置すれば、水の補充が必要ないため、手間がかかりません。

卓上タイプのウォーターサーバーが多く、場所もとらないため、1人暮らしの方にもおすすめです。

水道水補充型ウォーターサーバー

水道水補充型ウォーターサーバーは、水道水を直接自分で補充するタイプのウォーターサーバーです。

水道直結型ウォーターサーバーと異なり、初回工事が不要なため、手軽に導入できます。

自分で補充しなければいけないため、手間がかかりますが、工事費用がかからないメリットがあります。

水道水を利用できるおすすめのウォーターサーバーを紹介!

「水道直結型ウォーターサーバー」と「水道水補充型ウォーターサーバー」の中からおすすめの機種を紹介します。

安全な水を好きなだけ使用したい方におすすめです。

ハミングウォーター flows

ハミングウォーターのflowsは、毎月2,900円(税別)+水道代で利用できるため、非常に経済的です。

水道水補充型ウォーターサーバーのため、自分で水を補充する必要があります。

交換用フィルターが4か月に1回無料で届くため、衛生的です。

オプションで非常用電源ユニットがあり、非常時でも浄水フィルターでろ過した常温水を使用可能です。

マイクロフィルターとウルトラフィルターの、2段階式浄水フィルターで不純物を除去するため、水道水中のほとんどの不純物が除去可能です。

省エネ設計なため、月の電気代は約475円しかかかりません。

定額だからこそ、飲料水以外にも料理や洗顔など、様々なことに使用ができます。

ウォータースタンド ナノラピアガーディアン

ウォータースタンドのナノラピアガーディアンは、毎月定額4,000円+水道代で使用できます。

水道直結型ウォーターサーバーのため、初回工事が必要ですが、水を補充する必要がないため手間がかかりません。

役割の異なる3種類のフィルターを使用しており、水道水中の不純物を完全に除去します。

ろ過後の水道水は、湧水のような美味しさになるため、美味しさにこだわりたい方にもおすすめできます。

フィルター交換代と訪問メンテナンス代は、レンタル料に含まれているため、かかりません。

水道直結型ウォーターサーバーのデメリットである、初回工事が無料なため、費用を抑えたい方でも安心です。

卓上型のウォーターサーバーのため、場所を取らず1人暮らしの方でも置き場所に困りません。

ウォータースタンドの口コミと評判!特徴や申し込み方法まで徹底解説

煮沸消毒だけでは全ての不純物は除去できない

いかがだったでしょうか。

煮沸消毒をすると、塩素やトリハロメタンは除去できますが、その他の有害物質は除去しきれません。

そのため、不純物を完全に除去して安全な水を飲みたいのであれば、ウォーターサーバーの利用をおすすめします。

今回紹介した煮沸方法で満足できない方は、ぜひウォーターサーバーを検討してみてください!