健康を保つのに欠かせないミネラルが豊富な「シリカ水」のダイエット効果について、専門家が解説します。
CMでもよく目にするようになったシリカ水ですが、その正体は必須ミネラルの「シリカ」を多く含んだミネラルウォーター。
ただの水とは一味違うミネラルウォーターで、ダイエットにも効果高いと言われていますが、それって本当なの?
シリカ水の成分や正しい飲み方、ダイエット効果の原理までわかりやすく解説します!
シリカ水とはどのような水?ミネラルウォーターとの違いはある?
目次
シリカ水にダイエット効果はあるのか?
シリカ水ダイエットという言葉はネット上でも話題になっていますが、シリカ水を飲むだけでみるみるうちに痩せていくような物ではありません。
シリカ水はあくまでも、シリカなどミネラル分の多いミネラルウォーターですので、本格的にダイエットするのであれば最低限の食事管理や運動は必要になります。
その上でシリカ水を活用することで、ダイエットにもプラスの作用が沢山あるという事ですね!
シリカ水のダイエットにおけるメリットは、主に以下の4つです。
骨や肌の健康を保つ
シリカ(ケイ素)は、体内においてはタンパク質の結合を保つのに不可欠な栄養素です。
特にお肌の弾力を保つのに不可欠な「コラーゲン」の合成に深く関わっており、シリカが不足するとコラーゲンの合成も不足してしまいます。
コラーゲンが不足すると肌に弾力が無くなってシワになりやすくなるだけでなく、関節の軟骨がすり減って痛みが発生したりしてしまいます。
お肌や骨の健康を保つことで、代謝の活発な痩せやすい身体を保つことが出来るのです。
血管の健康を保つ
シリカのタンパク質を結合させる作用は、血管壁の健康を保つ上でも欠かせません。
十分なシリカを補給することで血管を柔らかく保ち、動脈硬化などを防いだり身体の隅々まで血液を行き渡らせる働きがあります。
このように血管の健康を保つことで、筋肉や内臓の働きも活発になり、代謝が上がって痩せやすくなるのです。
脂肪を分解する
シリカは優れた浸透作用と浄化作用を持つため、血管壁に付着したコレステロールを分解する作用もあると言われています。
シリカが動脈硬化の予防に役立つのは、血管壁を柔らかくするだけでなく、悪玉コレステロールの除去にも役立つからですね。
さらに中性脂肪の分解にもシリカが働いていると言われており、ダイエットには不可欠なミネラルと言えます。
便秘になりにくい
シリカを豊富に含むシリカ水には、同じく必須ミネラルのマグネシウムも豊富に含まれています。
マグネシウムは大腸内に水を引き込む性質が強く、便に水を含ませて柔らかくすることで、便秘を防ぐ作用があります。
事実市販の便秘薬の多くはマグネシウムを原料としており、ミネラルウォーターでマグネシウムをたっぷり補給することで、お通じの悩みも解消して下っ腹のポッコリも凹んでいきそうですね。
シリカ水ダイエットの方法!正しい飲み方は?
実際にシリカ水ダイエットを行う際の、飲み方のポイントについて解説します。
繰り返しになりますが、ただシリカ水を飲むだけで痩せるのではなく、最低限の食事管理と運動をした上で、健康的に痩せやすくなるためにシリカ水を活用するということを忘れないでくださいね。
冷水ではなく常温で飲む
シリカ水を飲む際は、冷水ではなく常温や白湯にして飲むようにしましょう。
ただでさえ水は身体を冷やしますが、ミネラルが豊富なシリカ水は強い利尿作用があります。
尿は体温で温まった液体であるため、尿を放出することで体内の熱を放出し、身体を冷やす働きがあるのです。
ダイエットに冷えは大敵ですので、シリカ水は常温で飲むか、少し温めて白湯にするのがおすすめです。
一気飲みではなくこまめに飲む
シリカ水飲む際は、一度にたくさん飲むのではなく、こまめに少しづつ飲むようにします。
理由は単純で、一度にたくさん飲んでも吸収しきれないからです。
ミネラルウォーターはシリカを摂取する手段としては最も効率がいいと言われていますが、それでも一気に大量に吸収できるわけではありません。
できれば500ml程度のボトルに持ち歩き、一口ずつ一日かけて飲み切るイメージで飲んでみましょう。
シリカ水500mlならば、成人に必要な1日分のシリカ40mgを十分摂取できます。
コーヒー等にはせずそのまま飲む
シリカ水を飲む際は、コーヒーやお茶にするのではなくそのまま飲むようにします。
理由はコーヒーに含まれるシュウ酸やお茶に含まれるタンニンはミネラルの吸収を邪魔しやすいからです。
それ以前に、コーヒーを抽出するにはミネラルの少ない軟水がおすすめで、シリカ水で抽出してもあまり美味しくないのでおすすめしません。
ちなみに、シリカ水は分類上は「中硬水」となります。
シリカ水の成分・豊富なミネラルの効果とは
シリカ水にはシリカ以外にも貴重なミネラルが豊富に含まれています。
山がちな島国である日本は、大陸に比べて河川の距離が短く勾配も急であるため、土壌からミネラルが溶け出す時間が短いのが特徴です。
このため欧米に比べて水のミネラルが少ない地域が多いのですが、シリカ水の産地である九州南部には火山由来の豊富なミネラルが存在しています。
これらのミネラルの効果を、簡単に紹介していきます!
シリカ
シリカはこれまでに見てきたように、身体の健康を保つ上で欠かせない栄養素です。
特に血管の内皮細胞を構成する主な栄養素となり、弾力のある健康な血管を守るのには欠かせません。
脂肪を燃焼する上でも、全身に新鮮な酸素がくまなく供給されることが不可欠であり、シリカはダイエットにも大事なミネラルです。
カルシウム
カルシウムは骨の材料として有名ですが、実は脂肪の代謝にも深く関わっています。
血中のカルシウムが不足すると、骨を溶かしてカルシウムが供給されますが、この状態だと脂肪の合成がすすみ体脂肪が増えてしまう事がわかっています。
逆にカルシウムが十分にあると脂肪の合成は抑えられ、ダイエットにも一役買ってくれているのです。
マグネシウム
マグネシウムは単体では大腸に水分を引き込んで便秘を防ぐ役割をしますが、それ以上に重要なのがカルシウムとのバランスを保つことです。
カルシウムは必要な栄養素ではあるものの、過剰症を起こしやすいミネラルでもあり、カルシウムの過剰症を防いでくれるのがマグネシウムです。
カルシウムとマグネシウムのバランスは2:1が理想で、このバランスでカルシウムとマグネシウムを含んでいるミネラルウォーターが理想的とされています。
バナジウム
バナジウムは血液中に溶け込むとインスリンと似たような働きをして、血糖値を下げる作用があります。
血糖値を下げることでインスリンの分泌量を抑え、体脂肪の合成を防いでダイエットにも役立つのです。
この他バナジウムは血液中の不純物と結合して排出するデトックス効果も知られており、健康的なダイエットには欠かせないミネラルですね。
ダイエットにも使えるシリカ水で健康を保とう!
シリカ水のダイエット効果について、詳しく解説してきました。
ミネラルウォーターの感覚で日常に取り入れられ、ダイエットだけでなく様々な健康効果を持つシリカ水。
無理な食事制限ではなく健康的な栄養補給で、身体の外側も内側も綺麗にしていきましょう!