お酒を飲むとなぜか眠くなってしまうことも多いですよね。
もっと飲み会を楽しみたいのに途中で眠くなってしまったり、寝つきが悪い時につい飲んでしまうという方もいると思います。
この記事ではお酒を飲むと眠くなってしまう理由や、健康への影響があるのかなどを解説していきます。
お酒ですぐに眠くなってしまう事が多かったり、健康に関心がある方はぜひチェックしてみてください!
お酒を飲むと眠くなる理由
お酒を飲むと眠くなるのにはいくつか理由があり、それぞれ注意する点や仕組みに違いがあります。
きちんと仕組みを理解することで思わぬ事故を防いだり、逆にお酒の効能を活かすことも可能です。
ここではお酒を飲むと眠くなる主な理由について解説していきます。
緊張がほぐれてリラックス効果がある
お酒に含まれているアルコールには脳の活動を抑制し、緊張をほぐす効果があります。
飲み会などでお酒を飲んだ時に楽しい気分になったり、感情が不安定になったりするのもアルコールが原因です。
適度に摂取するのであれば健康にも害はなく、リラックスした良い状態で過ごすことができます。
ただし飲み過ぎてしまうと悪酔いしたり、気分が悪くなってしまう事もあるため注意が必要です。
無理に飲んだり、一気飲みなどの危険な飲み方はしないように気を付けましょう。
アルコールの鎮静・睡眠作用が原因
そもそもアルコールには鎮静作用があり、体内にはいることで眠気を誘発する効果があります。
お酒に耐性が低いほどこの影響を受けやすく、少量のお酒でも眠くなりやすいです。
これはそのままお酒に弱い人ほど眠くなる傾向が強いということでもあり、お酒にあまり強くないという方は特に注意が必要です。
適度に飲むのであれば体に害はない
お酒の飲みすぎは体に良くない事が多いですが、適度に飲むのであれば体に害はありません。
むしろリラックスした状態で過ごせたり、楽しい気分になったりと良い効果もたくさんあります。
ただし眠ってしまった人の長時間意識が戻らない、近くの人が呼びかけても反応がない等の場合は注意が必要です。
これらは急性アルコール中毒の初期症状の場合があり、不自然なほど反応が無い時は適切な処置をとるようにしましょう。
また日常的にお酒を飲み続けてしまうとアルコール依存症などのリスクもあるため、毎日大量に飲む事も避けた方が良いです。
特にストレス解消などの理由でお酒を飲み続けてしまうケースもあり、周りの人が気づけないうちに重度の依存症になってしまう事もあります。
毎日飲むのであればグラス1杯など、少しの量で済ませるようにしましょう。
寝るときにお酒は飲まない方が良い?
寝る前にお酒を飲むという方も多いですが、一方で寝酒は体に悪いという方もいます。
寝る前にお酒を飲むのが好きな方は問題があるのかどうか気になりますよね。
ここでは寝る前にお酒を飲むとどのような効果があるのか解説したいと思います。
寝つきは良くなるが、睡眠の質は下がる
お酒に含まれているアルコールには睡眠を誘発する効果があるため、お酒を飲むと寝つきが良くなるのは事実です。
ですが同時に睡眠が浅くなる効果もあるため長時間寝ても疲れが取れなかったり、日中眠くなるなどの症状が起きやすくなります。
寝不足だからお酒で寝つきを良くしよう、などと言って寝る前にお酒を飲んでしまうと睡眠が浅くなってしまいます。
結果的に寝不足になってしまったなどということにもなりかねません。
しっかりと睡眠をとりたいときはお酒に頼るのではなく、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
また個人差もありますが、布団に入る1時間くらい前であれば睡眠に影響が出ることは少ないです。
適度にリラックスした状態になるためスムーズに就寝できることもあります。
お酒を飲むのであれば寝る1時間前を目安に切り上げるようにしましょう。
トイレで頻繁に起きてしまうことも
アルコールには利尿作用があるため、寝る前にお酒を飲むと夜中にトイレに行きたくなってしまいます。
そのため結果的に夜中に何度も起きてしまうといったことになりやすいです。
またアルコールの血中濃度が低下するときに覚醒効果が生じるため、お酒を飲んだ後にトイレに行くと目が覚めてしまいます。
一度起きてしまうと再び布団に戻っても寝れなくなってしまい、寝不足のまま朝を迎えるといったことにもなりかねません。
最悪また眠るためにお酒を飲み、同じ理由で眠れなくなるという繰り返しになってしまうケースもあります。
こうなってくるとお酒に依存するようになってしまい、慢性的な寝不足になってしまう事も多いです。
アルコール依存症などのリスクもある
日常的に寝酒をしていると段々クセになってしまい、気づかないうちにお酒の量が増えてしまっていることが多いです。
これによって結果的にアルコール依存症などのリスクが高まってしまう事もあります。
一度アルコール依存症になってしまうと治療には時間がかかる上、治療している本人だけでなく周りの人も大変な思いをすることになります。
大変なことになってしまう前にお酒の量を控えるように注意しましょう。
眠くならない方法はないの?
楽しい飲み会の最中に眠くなってしまい悔しい思いをした人も多いのではないでしょうか?できることなら眠くならない方が嬉しい場面もありますよね。
ここからはお酒によって眠くならない方法はないのかを解説していきます。
お酒に弱い人の方が眠くなりやすい
ここまでに説明したとおりお酒によって眠くなるのはアルコールの影響による部分が大きいです。
そのためアルコールへの耐性が低い人ほど眠くなりやすいということでもあります。
普段すぐにお酒に酔ってしまうという人は眠くなりやすい可能性が高いため、飲む量を少なくするなどの工夫が必要です。
また眠くなってきたらお酒を控え、冷たい水を飲むなども目を覚ます効果があるためおすすめです。
どうしても眠気が撮れないときは一度お酒を飲むのをやめて、外の空気に触れてみるのも良いと思います。
特に寒い時期であれば酔いも覚めやすく自然と眠気も取れることが多いです。
眠気がひどいときには試してみましょう。
お酒に強くなるのは難しい
お酒の強さは生まれた時から決まっており、後からお酒を飲んだりすることで強くなることはありません。
お酒に弱い人が強くなるのは基本的に難しいと思った方が良いです。
これはお酒の強さが遺伝子によって決まることが原因で、両親や親戚がお酒に強い場合は自分もお酒に強い可能性が高いです。
逆に言えば両親が全くお酒を飲めないなどの場合、自分も同じ体質であることが多いです。
また注意すべき点として、吐くことで鍛えられたりお酒に強くなれるという迷信があります。
これらは基本的に根拠がない物ばかりですので、真に受けて無理な飲み方をするのは絶対にやめましょう。
無理に大量のお酒を飲むと、強くなるどころか急性アルコール中毒を引き起こすことが多く大変危険です。無理な飲み方は絶対に避けるようにしましょう。
飲み方で酔いにくくすることは出来る
体質的に強くなることは基本的に難しいですが、飲むときに酔いが回りにくくなる工夫をする事は可能です。
簡単に出来る内容としては水をしっかりと飲む、ゆっくりとペースを守って飲むなどが効果的です。
また空腹のままお酒を飲んでしまうとアルコールの吸収が早くなってしまい、普段よりも早く酔いが回ってしまいます。
事前にしっかりと食事をとることでアルコールの吸収を抑えることができますので必ず食事をとってからお酒を飲むようにしましょう。
余談ですが、チーズやナッツ類などのおつまみには脂質やたんぱく質が多く含まれておりアルコールの吸収を抑える効果があります。
居酒屋などでも多く提供されているほか、家で飲む場合でも比較的簡単に用意することが出来ます。
どうしても時間が無い時はおつまみとして食べるのも良いと思います。
酔いやすい人は必ず水分補給を!酔っている時の正しい水分補給の効果と方法を徹底解説
年齢が上がると眠くなりやすくなることも
昔は大丈夫だったのに最近眠くなるようになった、というような方も良く見かけます。
基本的には年齢が高い方の方が眠くなりやすいのですが、これにもちゃんと理由があります。
いくつか代表的なものを詳しく解説していきたいと思います。
年を取ると肝臓の処理機能が落ちる
アルコールは肝臓の働きによって無害な物質に変換されているのですが、年を取るとこの肝臓の働きが徐々に悪くなってきます。
このため体内のアルコールをすぐに分解することができず、酔いやすくなることが多いです。
たまに年配の方でもお酒に強い事がありますが、これはもともと体質的にお酒に強い人が年を取っただけであり年齢が関係ないということではありません。
一般的には若いころは全く眠くなることが無くても、年齢を重ねるごとに眠くなりやすくなることが多いです。
また肝臓の機能は体の疲れや体調で悪くなることも多いため、最近すぐ酔ってしまうというような方は一度きちんと休養を取ることをおすすめします。
お酒を飲むときは体調の良いタイミングを選ぶようにしましょう。
体内の水分量が低下するのも原因の一つ
人は年齢を重ねると体内の水分量が徐々に低下していきます。
アルコールを分解するには水分を使用するため、体内の水が少ないとアルコールを分解する効率が悪くなってしまいます。
このため結果的にお酒に酔いやすくなり、眠くなるケースも多いです。
こまめに水分補給をすることである程度カバーできるため、お酒を飲んでいるときは頻繁に水を飲むようにしましょう。
また水割りやお湯割りなど、水分を摂りやすい飲み方もおすすめです。
特にお湯割りは体の血行を良くする効果があるため代謝が活性化され、アルコールの分解が進みやすくなります。
温かい時期であれば積極的に飲んでみるのも良いと思います。
昔の感覚で飲んでしまうと危険なことも
人は年齢が上がると基本的にアルコールに弱くなっていきます。
そのため昔お酒に強かった人でもある日突然飲めなくなってしまうということもあり得ます。
いつまでも昔の感覚でお酒の量を決めてしまうと危険なことも多いです。
特にお酒を飲まずに期間が空いた時や、久しぶりに飲むときなどは注意が必要です。
体がお酒に慣れていない状態になっているためすぐに酔ってしまう事もあります。
必ず体調と相談して少しずつ飲むようにしましょう。
お酒で眠くなってしまっても健康に害はない
いかがだったでしょうか。
寝酒などをしてしまうと睡眠に影響が出てしまうことはありますが、お酒を飲んでいるときに多少眠くなる程度であれば健康に影響はないため特に気にする必要はありません。
また布団に入る前に時間を空けてお酒を飲むことで、適度にリラックスした状態で眠りに入ることも出来ます。
体にアルコールが残った状態で寝てしまうのは問題ですが、時間や量を考えて飲むのであればメリットがあることも多いです。
きちんと飲み方を考えたうえで、健康的な飲み方をするようにしましょう!