牛乳は万能な飲み物と勘違いしている方が意外と多く存在していることを、皆さんご存知ですか?
牛乳は確かに栄養価も高く、皆さんが小学校くらいの時から栄養価が高いという理由で給食にはいつも牛乳が出ていましたよね?
しかし水分補給の観点から見てみると、牛乳が適していないことがわかります。
今回の記事では、牛乳では水分補給ができない理由と正しい飲み方について紹介していきますのでしっかりと確認しましょう。
牛乳は水分量が少ないため水分補給には適さない
牛乳と聞くと栄養価が高く水分補給に最適だと考える人が多いですが、実際には牛乳は水分補給には適さないとされていることを皆さんご存知でしょうか?
しかし牛乳は水分補給に、全く適さないというわけではありません。
牛乳を水分補給で用いるのであれば、もっと他に水分補給に適した飲み物があるというだけです。
牛乳が水分補給に適さない理由は、牛乳の中の水分含有量によります。
牛乳の水分含有量は90%位となっており、りんごや梨よりも少ないです。
豊富な栄養素が含まれている牛乳ですが、水分補給が目的であるならば水やスポーツ飲料などの方が優れていると言えますね。
牛乳を飲む際は、水分補給をするタイミングではなく、日常生活の中で取り入れましょう。
水分補給におすすめの飲み物
水分補給に牛乳が、ふさわしくないということがわかりましたね。
牛乳は水分補給には適さないですが、どんな飲み物なら水分補給にふさわしいのでしょうか?
以下が水分補給にふさわしいとされる飲み物です。
- ミネラルウォーター
- 麦茶
- 希釈したスポーツドリンク
- 経口補水液
- オレンジジュース
1つずつ詳しく解説していきますので、水分補給に適した飲み物をしっかりと確認していきましょう。
水分補給にはお茶を飲んではいけない?!お茶ではいけない理由と適した水分!
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターや水は、水分補給にふさわしいと言えるでしょう。
特にミネラルウォーターは最低限、カリウムやマグネシウムといった水分補給に必要な栄養素が含まれており、健康を阻害するリスクも一番低いと言えます。
水分補給をする上で糖分が多いドリンクを飲んでしまうと血糖値が上がってしまい、喉が余計に乾いてしまうということがあるので注意が必要です。
しかし汗が出た時に排出されてしまう塩分は摂取することが出来ないため、大量に汗をかいた時は違う水分補給の手段をとるようにしましょう。
麦茶
夏の風物詩といえば、麦茶ですよね。
特に夏場は熱中症にかかりやすく、一年の中で一番水分補給が重要視される季節です.
麦茶は熱中症予防に定評があることを皆さんご存知でしたか?
麦茶にはカリウムやナトリウムといったミネラルが豊富に含まれており、血圧の低下を改善してくれます。
血圧の低下が改善されることで、体表の血流が良くなり体内の熱が排出され、体温低下の効果を期待することができるのです。
またカリウムには脳卒中のリスクを下げる効果があり、体の健康を考えても麦茶は水分補給に適しているといえますね。
ノンカフェインでどなたにでも飲みやすい麦茶を活用して、水分補給をしましょう。
希釈したスポーツドリンク
スポーツドリンクをそのまま飲むと、甘いと感じたことはありませんか?
スポーツドリンクが甘いことは当たり前で、過剰に糖が含まれている場合がほとんどです。
スポーツドリンクにドリンクに含まれている糖の量は、なんと500mlあたり3gとコーヒーに入れるスティックシュガー10本分がスポーツドリンクの中に含まれています。
どんなに苦いコーヒーでもスティックシュガーを、10本は入れないですよね。
スポーツドリンクで糖を取りすぎてしまうと、水分補給で体を潤すどころか余計にのどが渇いてしまうという結果になってしまいます。
しかし希釈をすることで、糖の量を緩和することができ、スポーツドリンクを水分補給に適した飲み物に変えることができます。
スポーツドリンクの袋1/2に対して1.5Lの水で薄めるようにしましょう。
スポーツドリンクについて気になる方はこちらの記事をチェック。
スポーツドリンクは太る原因になる!太る原因とダイエットにおすすめの飲み物
経口補水液
経口補水液と聞くと、なんの事か分からない方も多いですよね。
経口補水液は薬局などで販売されていることが多く、ナトリウムやカリウムといった栄養素の他に塩分も補うことができる、魔法の飲み物です。
脱水症状に陥ってしまったときにも使用することができ、私が以前ウィルス性の胃腸炎にかかってしまった際に、内科の先生からこういわれて勧められました。
「嘔吐とかで脱水症状になることが怖いから、経口補水液を飲んでおいてね。」
先生に言われるがまま、経口補水液を購入し飲んでいたら喉が渇くこともなく脱水には陥りませんでした。
経口補水液は体液と成分が似ており、経口補水液に含まれている栄養素が体人吸収される時間が他の水分補給の手段よりも早いとされています。
経口補水液はスポーツドリンクや麦茶に比べると費用がかかってしまいますので、脱水症状に陥っていしまった時や体調を崩してしまった時に摂取するようにしましょう。
オレンジジュース
オレンジジュースと聞くと、ホテルの朝食に出されているイメージがありますよね。
オレンジジュースは朝食の際の水分補給にも適していますが、スポーツや日常生活の水分補給にも適していることをご存知ですか?
オレンジジュースにはカリウムやクエン酸などの栄養素が含まれており、スポーツによる疲労回復や怪我の回復に役立つといわれています。
クエン酸には、リフレッシュ効果やリラックス効果がありストレスの緩和にも有効的です。
オレンジジュースに含まれているビタミンCは、コラーゲンの生成を行っており美容効果期待することができるのは、女性の皆さんにとって嬉しい情報ですね。
しかしオレンジジュースを摂取する上で気をつけなければならないこともあるため、こちらの記事を読んで正しくオレンジジュースで水分補給をするようにしましょう。
オレンジジュースには体にいい効果が満載!オレンジジュースの効果と注意点
牛乳のメリット・デメリット
基本的に牛乳は、栄養素が豊富に含まれており日常で正しく飲むのであれば体に良いものであると言えるでしょう。
しかし誤った飲み方をしてしまうと、牛乳は体に害があるものの変わってしまいます。
このトピックでは牛乳を飲む上でのメリットとデメリットを紹介するので、しっかりと確認しましょう。
牛乳を飲むメリット
以下が、牛乳を飲む上でのメリットです。
- 健康効果がある
- 美容効果がある
- 便秘の予防になる
上から順番に、詳しく解説していきます。
健康効果がある
先程も紹介した牛乳にはカリウムやカルシウムといった成分が豊富に含まれているということは、もう皆さんはご存知ですよね。
カリウムは血管を守る役割があり、免疫細胞を強くすることができ、ウィルスや細菌による病気にかかるリスクを減少させ、健康的な体作りのサポートをしてくれます。
余分な塩分も排出することもでき、脳卒中や高血圧を緩和させる役割もあることが嬉しいですね。
カルシウムで骨を丈夫にさせ、カリウムで体内を健康にしてくれるというわけです。
美容効果がある
女性の方は美容について、気になってしまうという方も多いですよね。
牛乳に美容にいい効果が豊富に含まれているということは、皆さんご存知でしたか?
牛乳に含まれていているビタミンEは、老化を防止してくれる働きがありいつまでも外見を若々しく保ってくれます。
ビタミンB2は皮膚を守る役割があり、健康的な肌を保ってくれることはとても心強いですよね。
ビタミンCの働きについては、知っている方も多いですよね。
ビタミンCはコラーゲンも生成を促進する効果を期待することができ、肌や髪に艶を与えてくれます。
美意識が高い方は正しく牛乳を飲んで、美しくなりしましょう。
便秘の予防になる
ダイエットで悩んでいる方は、便秘でも悩んでいる方は多いですよね。
そんなつらい便秘に悩まされている方に朗報です。
牛乳を正しく活用することができれば、便秘を解消することができます。
便秘になる原因は腸内環境がよくないことと腸のぜん動運動が悪いことが当てはまり、言ってしまえば腸の活動が停滞しているということです。
牛乳には腸内環境を良くするための成分であるビフィズス菌が豊富に含まれており、腸内フローラの改善に努めてくれます。
腸内フローラとは、腸内に存在する善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスのことで、日和見菌は悪玉菌と善玉菌のどちらか多い方に依存するため、悪玉菌の量が善玉菌より多くなってしまうと腸内フローラのバランスが崩れてしまうのです。
ビフィズス菌は善玉菌であるため、腸内をいい環境にする役割を期待することができます。
牛乳には乳酸や酢酸も含まれており、腸のぜん動運動を促進する効果があるので、ビフィズス菌と合わせたら一気に腸内環境が改善され、便秘を解消することができそうですね。
牛乳を飲むデメリット
牛乳を飲むデメリットは前半で紹介した、水分補給に適していないということは皆さん知っていただけましたよね?
水分補給をすることができないこと以外の、デメリットについては下記に書いてある通りです。
- 下痢の症状を引き起こす
- 栄養素が多い
- 貧血の恐れがある
これらのデメリットをこれから詳しく解説していきますので、しっかり確認していきましょう。
下痢の症状を引き起こす
牛乳を飲んで下痢になってしまう方というのは、この中にもいるのではないですか?
私も小さい頃は学校の給食で出る牛乳を飲むたびに、お腹がゆるくなっていました。
日本人が高確率で下痢になることには、理由があります。
牛乳を大量に飲んでしまうと、日本人の体だとラクトースと呼ばれる成分を体内で分解できない人が多く存在するのです。
海外に行くと、乳製品を頻繁に摂取することが多いですね。
特に欧米の人は遺伝的な要因で、ラクトースを分解することが容易にできるようになっていることが主な理由としてあります。
体質によって得意なことは変わるので、牛乳を飲んでお腹がゆるくなってしまう人は過剰に摂取することを控えましょう。
栄養素が多い
牛乳は、栄養満点ですよね。
小学校や中学校の給食で、毎日献立に含まれているほど栄養が豊富に含まれています。
しかし、過剰に摂取しすぎると、栄養素が毒に変わってしまい内臓に負担をかけてしまいのです。
牛乳を飲む際は小学校の頃を思い出して、250mlくらいに控えましょう。
貧血の恐れがある
立ちくらみに急になってしまうと、恐ろしいですよね。
立ちくらみは貧血の一種といわれており、牛乳が原因となることもあるということを皆さんご存知でしたか?
牛乳に豊富に含まれているカルシウムには、血液の循環を担っている鉄や亜鉛を減少させる効果があります。
鉄や亜鉛が不足することで顔色が悪くなってしまったり、顔色が悪くなってしまったりという症状に見舞われてしまうのです。
顔色が悪くなってしまっては、周りの人からも過剰に心配されてしまいますし、血流が悪くなることで、むくみの原因になってしまう等良いことは何もありません。
貧血の回数が多い方は、牛乳を飲むことを控えましょう。
牛乳を飲む時の注意点
水分補給にならなくても、牛乳を飲みたい人はいますよね。
体質に合わなかったとしても、しっかりと注意して飲むことができれば牛乳はとてもいい効果を発揮してくれます。
自分にあった飲み方ができるように、対策と注意点を紹介していくのでしっかりと確認しましょう。
ホットにして飲む
皆さんは、牛乳は冷やしてから飲みますか?
それともホット?
冷やして飲んでいる人は、ホットで飲むようにしましょう。
冷やして飲んでしまうと内蔵を冷やしてしまい、体内への吸収がうまく行かなくなってしまい、結果的に血行不良が起きてしまいむくみの原因となってしまうのです。
牛乳はホットで飲むと甘さを増すことができ、とても上品な味わいにすることができます。
牛乳を美味しくする方法でもあるので皆さんも是非ホットミルクに挑戦して見てください。
過剰に飲みすぎない
この記事の中で、紹介している中に牛乳を過剰に飲んではいけないという内容があります。
牛乳を飲む時は、必ず多くても300ml以下に抑えるようにしましょう。
多く摂取してしまうと、下痢や貧血の原因となってしまいます。
過剰摂取には注意しましょう。
赤ちゃんに与える際は人肌に温める
赤ちゃんに牛乳を与える際は、成人が飲む時よりも注意が必要です。
赤ちゃんは、1歳になるときには、未発達だった内臓も成長しており牛乳等の乳製品を飲むことができます。
赤ちゃんに与える際の注意点としては、まず温度は人肌くらいに温めてあげて量は多くても50mlにしてください。
また、赤ちゃんが初めて乳製品を飲む場合はアレルギーの心配もあるので、必ず病院で検査を受けてから与えましょう。
牛乳は正しく飲もう
いかがでしたでしょうか?
牛乳が水分補給に向かないことは知っていただけましたね。
牛乳は体質的な問題から飲むことができない方も多くいます。
しかし正しい飲み方をすることができれば、牛乳は飲むことができるのです。
大切なことをまとめたので、最後に確認しましょう。
- 過剰に摂取してはならない
- ホットミルクにする
- 牛乳は水分補給には向かない
- 赤ちゃんに与える時は注意が必要
上記のことをしっかりと把握することができれば、牛乳を生活に取り入れることができますね。
しっかりと自分にあった飲み物を選択して、潤った毎日を送りましょう。