ほぼ全ての食品や飲み物に賞味期限があるのと同じように、ジュースにも賞味期限があります。
しかし、保存方法やジュースで使われている容器などによって賞味期限が違うため、飲んでも良いのか判断できないこともあるでしょう。
そこでこの記事では、ジュース賞味期限を状況別に紹介していきます。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
ジュースの賞味期限は基本的に記載されている
食品衛生法によって全ての食材・飲料水に賞味期限を記載しなければならないと定められているため、基本的に容器に記載されています。
賞味期限内であれば、口にしても問題ありません。
傷みやすい食材の場合は消費期限が定められており、その期限を超えてしまうと口にすることができません。
しかし、ジュースは消費期限ではなく賞味期限が記載されていることが多いです。
開封・未開封によっても賞味期限は変化する
賞味期限の長さは、容器を開封しているか・開封していないかによっても大きく変わります。
容器を開封していない場合は記載されている賞味期限を守って利用すればOKです。
しかし、容器を開封している場合には記載されている賞味期限を守らず、なるべく早く飲み切らなければなりません。
開封すると空気や口と触れるため雑菌が繁殖しやすい
空気中には様々なごみや雑菌が含まれており、その汚い空気とジュースが触れてしまうと、ジュースに雑菌が入り込んでしまいます。
雑菌がジュース内に入り込んでしまうと、あっという間に繁殖してしまい、衛生状態が非常に悪くなります。
ボトルに口をつけて飲む場合も同様に、1日放置するだけで大量の雑菌が繁殖してしまうため、飲んでしまうと体に悪影響を与えてしまうことに。
そのため、容器を開封したら賞味期限の長さに関わらず、なるべく早めに飲み切ることをおすすめします。
【日数別】ジュースの賞味期限
賞味期限は品質が保たれている期間の目安なので、期限が切れただけであれば、味わいに影響が出てしまうものの衛生上は問題がないケースがほとんど。
しかし、賞味期限は正しい保管方法で保存されているのを前提で作られているので、保管方法が間違っていると体に影響を及ぼすケースもあるため気をつけましょう。
賞味期限が切れてから数日
賞味期限から3日以内であれば、味わいや品質が落ちてしまうものの、衛生上には問題ないため飲用可能です。
賞味期限が切れたからと言ってすぐに飲めなくなるわけではないので安心してください。
しかし、ジュースの種類によっては傷みやすかったり、消費期限が設けられていたりするケースもあります。
その場合は口にしてしまうと健康に問題が出てしまうので、できるだけ飲用を避けましょう。
賞味期限が切れてから1週間
商品や保管方法によっても異なりますが、賞味期限が1週間過ぎても問題なく飲めるものもあります。
しかし、保存状態によっては傷んでいる可能性もあるため、ジュースの状態をしっかりと確認しておきましょう。
賞味期限が切れてから1ヶ月
例え傷みにくい飲み物であっても、賞味期限が1ヶ月過ぎた場合は飲むのを避けた方が賢明です。
おなかを壊してしまう原因にもなるため、賞味期限から1年過ぎているジュースは飲まない様にしましょう。
【容器別】ジュースの賞味期限
市販の包装容器に詰めて殺菌されたジュースは、缶・びん・ペットボトル・紙パックによって、同じものでも賞味期限の長さが変わります。
容器ごとにジュースの賞味期限を紹介していきます。
缶ジュースの場合
ジュースの容器が缶の場合、賞味期限は長い傾向があります。
と言うのも、官はジュースを劣化させる空気や光も通さないため、ジュースの品質を長期間保てるのです。
もちろん商品によって賞味期限の長さが異なりますが、1年前後が一般的。
商品によっては長期間保存ができる様に、工夫が施されており、5年以上保存できるもの商品もあります。
災害用に長期間保存できるものを選びたい場合は、保存性の高い缶を選びましょう。
ペットボトルジュースの場合
ペットボトルは缶と違い、透明なので光を通し、未開封の状態でもペットボトルの容器内に僅かな空気が含まれています。
そのため、長期間の保存ができず、平均的な賞味期限の長さは半年~9か月くらいです。
缶に比べると賞味期限は短いものの、それでも9か月間の保管ができるため、十分に保存できます。
ペットボトルはキャップが締められるため、持ち運びにも便利ですが、キャップがあるからと言って未開封状態になるわけではありません、
一度外気に増えるとキャップを締めたとしても、雑菌や微細なごみが入り込んでしまうため、できるだけ早く飲み切るようにしましょう。
瓶に入っているジュースの場合
瓶に入っているジュースも空気が混入しないため、賞味期限が長く保存期間が長く、未開封の状態であれば1年程度の保存ができます。
しかし、瓶は空気を通さないものの光を通してしまうため、日光に当たり続けていると風味やビタミンが劣化します。
保存する際は直射日光の当たらない、なるべく涼しい場所で保管しましょう。
紙パックジュースの場合
紙パックの場合は他の容器と違い、光は通しにくいものの、空気が非常に混入しやすいです。
空気が入り込んでしまうと劣化が早くなるため、他の容器よりも賞味期限が短く、おおよそ6ヶ月程度。
メーカーやジュースの種類よっても異なりますが、開封したらなるべく早く飲みほすようにしましょう。
【保存方法別】ジュースの賞味期限
ジュースの賞味期限はジュースの種類や成分、容器などによって異なりますが、賞味期限以上に品質を左右するのが開封状態です。
未開封・開封済みそれぞれで賞味期限が大きく異なるので、あらかじめチェックしておきましょう。
未開封の場合
未開封の状態であれば基本的には容器に記載されている賞味期限を守ればOKです。
賞味期限内に極度に傷んでしまうことは無いので、安心して飲んでください。
直射日光が当たる場所に保管するのはNG
直射日光が当たる場所にジュースを保管すると、ジュースの温度が上昇し、成分が大きく崩れます。
成分バランスが崩れると賞味期限の長さに関わらず、品質が悪化してしまうため、飲めなくなってしまいます。
賞味期限の長さを早めないためにも、直射日光が当たらないなるべく涼しい場所で保管するようにしましょう。
開封済みの場合
ジュースの容器を開封してしまうと、賞味期限の長さに関わらず、いち早く飲み切らなければなりません。
容器を開けてしまうとジュースと空気が触れてしまい、雑菌の繁殖するスピードが速くなってしまうのです。
そのため、賞味期限に関わらずいち早く飲み切るように心掛けましょう。
ジュースの品質を落とさないための正しい保管方法
より長くジュースの品質を保つためにも、ジュースの品質を保つ正しい保管方法を理解しておきましょう。
容器を開けてしまった場合と未開封の場合、それぞれの正しい保管方法を紹介していきます。
未開封の場合は常温で直射日光の当たらない場所で保管
未開封の場合は基本的に常温で保管し、直射日光に当たらない風通しの良い場所に置いておきましょう、
しかし、ジュースの種類によっては常温保管ができないケースもあるので、パッケージに記載されている保管方法を参考にしてください。
開封した場合は冷蔵庫で保管しキャップをしっかりと閉める
開封したジュースは必ず冷蔵庫で保管し、キャップができる容器の場合はしっかりとキャップを閉めましょう。
しっかりとキャップを閉めないと、例え冷蔵庫の中であっても劣化が早くなり、数日でお単でしまいます。
また、キャップを閉めている状態でも長期間の保存はできず、最長でも1週間を目安にして飲み切るようにしましょう。
飲めるか分からないジュースの見極め方
賞味期限がすぎてもすぐに飲めなくなるわけではありませんが、保存状態が悪ければ、早くに傷んでしまうこともあります。
賞味期限はあくまでも目安として考え、賞味期限が切れている場合は必ず、ジュースの状態を確認してみましょう。
ここからは飲めるか飲めないか分からないジュースの見極め方を紹介していきます。
- 変なにおいがする、ジュースの色が変
- とろみが出ている
- 白い浮遊物がある
変なにおいがする・ジュースの色が変
「リンゴジュースなのにリンゴじゃない臭いがする」
「もともとの色よりも黒っぽい気がする」
ジュースの異臭や色が異なる場合は、かなりの確率で傷んでしまっているため、賞味期限の長さに関わらず飲まない様にしましょう。
特に生の野菜などを使ったジュースで、防腐剤などが入っていないものは傷みやすく、腐敗が進むと異臭が出ます。
ジュースの種類によっても臭いは異なりますが、傷んでいる場合はかなりの確率で酸っぱい匂いがします。
また、痛みの進行が進んでいる場合は容器が膨張し、破裂してしまう可能性もあるため非常に危険です。
とろみが出ている
もともとさらさらしたジュースなのにも関わらず、とろみが出ている場合も腐っているので、飲まずに破棄しましょう。
異臭がする場合と同じく、何かしらの原因でジュースの中に雑菌が混入し、繁殖している可能性が考えられます。
飲んでしまうとかなりの確率でおなかを壊してしまう可能性があり、非常に危険です。
浮遊物がある
主に発酵飲料や乳製品の場合は、成分が凝固して固まってしまいます。
成分バランスが崩れてしまっているため、飲んでしまうと高い確率で腹痛を起こし、症状がひどくなると食中毒に繋がることも。
飲み物の中でもヨーグルトや牛乳などは傷むのが早いので、賞味期限の長さに関わらず早急に消費してしまいましょう
賞味期限切れのジュースを飲むとおなかを壊す原因になる!!
ジュースの賞味期限は開封・未開封で大きく異なり、開封した場合は賞味期限に関わらず早急に飲み切りましょう。
また、未開封の場合は正しく保管していれば賞味期限が過ぎても数日であれば、衛生的に問題なく飲めます。
しかし、品質や味わいは劣化してしまうので、なるべく早く飲み切るのをおすすめします。
賞味期限の過ぎたジュースを飲むとおなかを壊す原因になるので、賞味期限を守って美味しくジュースを飲みましょう!