一人暮らしでマンションに住んでいると、いちいちペットボトルの水を買うのが面倒くさくて、水道水を飲もうか考えることもあるでしょう。
中には水道水に対して苦手意識を持っている方もいるでしょうから、そもそもマンションの水道水をそのまま飲むことに対して抵抗感を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、そもそもマンションの水はそのまま飲んでも問題ないのか、また美味しく水道水を飲むための方法について紹介していきます。
マンションの水道水はそのまま飲めないところもある
実はマンションの水道水はそのまま飲めないところもあるのをご存じでしょうか。
マンションは管理が行き届いているように見えるのですが、中には管理が行き届いておらず、美味しく水を飲めないところもあるのです。
特に水の美味しい地域に住んでいる方は、味の違いに驚いてしまう可能性もあります。
マンションの水道水がそのまま飲めないところもある理由は、以下の通りです。
- 貯水タンクの管理が行き届いていないところもある
- 配管が古く不純物が混ざることもある
- 水道独特のにおいが残ってしまうことも
以下で詳しく解説していきます。
貯水タンクの管理が行き届いていないところがある
マンションの水は貯水タンクに貯蔵されている水を使用しているところがほとんどです。
タンクに入っている水を各部屋に届けている状況です。
貯水タンクは勿論劣化するものですので、定期的な点検が必要になりますが、実は点検が義務付けられているのは、10トン以上の貯水タンクに限られています。
10トンの貯水タンクでも認可を受けている業者が、年に1回の点検のみです。
また10トン以下の貯水タンクでは、定期的な点検や検査に関しては、所有者の管理に任されています。
そのため多くのマンションでは貯水タンクの点検が行われていないことが多く、必ずしも内部が綺麗な状態かはわからないのが現状なのです。
賃貸契約をしているマンションで貯水槽の点検が行われているかは、問い合わせてみないとわからないのが現状です。
マンションによっては水道を各部屋に直結していることも
貯水タンクがマンションに見当たらない場合、直圧直結給水方式あるいは増圧直結給水方式を取っていることもあります。
水道を各部屋に送ることができるので、貯水槽がないため比較的安心であるといえるでしょう。
しかし停電や災害時に断水してしまう可能性があるので、注意が必要です。
配管が古く不純物が混ざることもある
マンションでは各部屋に水道の配管がつながっていますが、中には配管が古くなっているものもあります。
水道管は法定耐用年数が40年と決められているので、長期間使用していることもあります。
しかし法定耐用年数が長くとも、内部では劣化が進んでしまいます。
築年数の古い水道管の場合、水道管の内部で劣化が進んでおり、水垢やさびが発生してしまうこともあるのです。
水道独特のにおいが残ってしまうことも
地域によっては水道独特のにおいが残ってしまうこともあります。
日本では水道の安全性を保つために、塩素消毒を行い安全な状態で各家庭に水を送っています。
基準を設けて塩素消毒をしているものの、地域によっては塩素のにおいが多く残ってしまうこともあります。
塩素のにおいはカルキ臭いとも言われますが、マンションの多い都市部だとにおいを強く感じてしあうことも多いようです。
マンションの水道水を美味しく飲むための方法
マンションでいちいち飲むためのミネラルウォーターを買いだめるのは、捨てるのも面倒くさいですし自宅に運ぶのも重くてしんどいと感じる方が多いでしょう。
マンションで水を美味しくのむための工夫は、以下の通りです。
- 浄水器を設置する
- 水を飲むときは一度沸騰させる
- 水道水を使い分ける
- ウォーターサーバーの水を飲む
以下で詳しく解説していきます。
浄水器を設置する
マンションの水を美味しく飲むためには、浄水器を設置することも検討してみてください。
浄水器には2パターンがあります。
水道に取り付けるタイプのものの場合は、自宅の水道の形に合わせて購入しましょう。
形が合わないとしっかりとフィットせず、しっかりと浄水できません。
また定期的に交換が必要になるので、しっかりと交換日時を管理しておくことが大切です。
一方でタンクに入れるタイプや、注いで必要な時だけ浄水するタイプもあります。
水道に取り付けるタイプよりも手軽に利用できますが、一回一回水を補給する手間が生じます。
しかししっかりと不純物を除去してくれるので、水のにおいや安全性が気になる場合は利用がおすすめです。
水を飲むときは一度沸騰させる
水のカルキ臭さが気になる場合は、一度沸騰させることをおすす目します。
水道水をやかんや鍋に入れて、水を15分程度沸騰させることでカルキを抜くことが出来ます。
沸騰させることで水道水に含まれている塩素を抜くことが可能です。
しかし沸騰したからといって水を止めてしまうと、カルキが抜けきらないので規定時間をしっかりと守っておきましょう。
水道水を使い分ける
生活用水の中で水道水を使い分けるのも一つの手です。
飲料水の場合は購入した水を活用し、炊事で使う水は水道水を使うなど、用途に合わせて使い分けてみましょう。
炊事に使う水の場合、沸騰させたり調味料を入れるので、水の味はそこまで感じないことが多いでしょう。
掃除洗濯の場合もそこまでカルキのにおいが気になることもありませんので、浄水器をつける必要もないでしょう。
ウォーターサーバーの水を飲む
水を買うのが面倒くさい、浄水器をつけるのが面倒くさい場合は、ウォーターサーバーの水を飲むことも検討してみましょう。
ウォーターサーバーの水は徹底管理された水源地からの水を使用しているので、安心して飲むことが可能。
決まった日に業者が家まで届けてくれるので、いちいち自分から買いに行く必要もありません。
サーバーは12ℓ程度入っていることが多いので、交換頻度が低いのも利用するメリット。
冷たい水だけではなく熱湯も出てきますので、安心して利用できるでしょう。
水道水がおいしいと感じられにくいマンションの特徴
これからマンションへの転居を考えている方としては、事前に水道水を美味しく飲めるかを知っておきたいという人も多いでしょう。
あくまで傾向ですが、水道水を美味しいと感じられにくいマンションの特徴は、以下の通りです。
- 定期点検基準を満たしていない貯水タンクのあるマンション
- 築年数の古いマンション
- 水源が綺麗ではない地域のマンション
以下で詳しく解説していきます。
定期点検基準を満たしていない貯水タンクのあるマンション
上述した通り、10トン以下で定期点検基準を満たしていない貯水タンクのあるマンションの場合、事前に点検をしているかを確認しておいた方が良いでしょう。
定期点検基準を満たしいていないと、夏場に藻が発生してしまうことも。
最近では貯水槽のあるマンションも減ってきてはいるものの、美味しい水道水を飲みたいのであれば確認しておいて損はないでしょう。
築年数の古いマンション
築年数の古いマンションの場合は、水道管が劣化している可能性もあるので、注意が必要です。
築年数が古いと部屋に続く水道管が古くなり、内部で錆が発生してしまうこともあります。
水垢やカビが発生することもあるので、築年数も同時に気にしておいた方が良いでしょう。
水源が綺麗ではない地域のマンション
水道の水源があまりきれいではない地域のマンションも、一応注意が必要です。
山間部などは水がおいしく飲めることで有名ですが、都市部だと水源が自然豊かな地域よりもきれいではないこともあります。
首都圏など人口が密集している地域のマンションの場合、水道の水がおいしく感じられないこともあるので、事前に把握しておくといいでしょう。
マンションでも利用できるおすすめのウォーターサーバー
浄水器を購入するのが面倒くさい、毎回定期的に水を宅配してほしいという方は、ウォーターサーバーがおすすめです。
ウォーターサーバーは水を定期購入できるので、注文をいちいち行わなくてもOKです。
マンションでも利用できるサイズ感のものが発売されているので、以下でおすすめの会社を紹介していきます。
フレシャス
フレシャスはスタイリッシュなフォルムが特徴的なウォーターサーバーです。
丸みを帯びた機体が多く、グッドデザイン賞を受賞した経験のあるデザインも多数あります。
人気キャラクターとのコラボ商品も多く、好きなキャラクターのサーバーを利用したい方におすすめ。
水も富士、朝霧高原、木曽と有名な採水地のラインナップを揃えています。
サーバーレンタルも無料、狭い空間でも設置できる機体も多いので、賃貸マンションでも安心して利用できるでしょう。
宅配業者の配送料も無料なので、コスパよく美味しい水を飲みたいのであれば、フレシャスがおすすめです。
プレミアムウォーター
プレミアムウォーターは国内でも特に人気のあるウォーターサーバーです。
サーバーラインナップが豊富で、カラーバリエーションも多彩です。
一人暮らしの限られたスペースでも設置できるので、マンション在住の方でも安心です。
卓上モデルやボトルの下置きのできるモデルもあるので、使いやすいサーバーを選ぶことが可能です。
マンションの水道水を美味しく飲みたいなら工夫が必要
マンションは他の部屋との区分けがしっかりとされており、自分の空間を作ることができる反面、場所によっては水道水がおいしく感じられないこともあります。
排水管や貯水槽に問題がある場合もありますので、マンションの水道水を美味しく飲みたいのであれば、工夫が必要です。
浄水器やウォーターサーバーを活用して、美味しい水を飲む環境づくりをしてみてはいかがでしょうか。