「ウォーターサーバーを使ってみたい!」と調べてみると、RO水のサーバーを見かけることも多いでしょう。
RO水は天然水に比べると知名度が低く、いったいどんな水なのか気になりますよね。
せっかく水を飲むのであれば、しっかりと他の水との違いや特徴・メリット・デメリットも把握しておきたいところ。
そこで今回はRO水と天然水の特徴を整理し、何が違うのかを徹底的に解説していきます。
RO水の3つの特徴
RO水には下記の3つの特徴があります。
- RO膜(逆浸透膜)を使用してろ過された水
- ミネラルや微生物が除去されている
- 食品・医療現場など様々なところで使用されている
以下で詳しく解説していきます。
RO膜(逆浸透膜)を使用してろ過された水
RO水とは、RO膜(逆浸透膜)を使用してろ過された水のことを指します。
RO膜(逆浸透膜)とはReverse Osmosis(逆浸透)の頭文字を取ってつけられた、フィルターのことです。
1960年代にアメリカで開発された技術で、0.0001㎛(マイクロメートル)の孔が無数にあるフィルターを使用し、水分子だけをろ過可能です。
細菌類や化学物質を通さずにろ過できるので、純粋な水を作れます。
不純物の入っていない水なので、安心して飲むことが可能です。
ミネラルや微生物が除去されている
RO膜は水分子以外を処理するフィルターなので、微生物だけではなく水に含まれているミネラル分までろ過されています。
ミネラルが含まれていることで水の味を感じられるので、水本来の味を楽しみたい方にとっては少々物足りなく感じてしまうかもしれません。
飲料水として使用しているRO水には、ろ過した後にミネラルで添加調整を行っています。
そのため味わいは変わらないことが多いです。
食品・医療現場など様々なところで使用されている
RO水は食品・医療現場など様々なところで使用されています。
RO水は、煮物や汁ものなどのお料理には最適の水です。マグネシウムやカルシウムなどの硬度成分が取り除かれて軟水となり、ダシがきいてたいへんおいしく仕上がります。
とくに京料理などのように繊細な味や香りが要求される場合には、硬度成分をほとんど含まないRO水は、素材の持ち味を損ないにくいため、うってつけの水といえるでしょう。
引用:日本浄水器協会「RO浄水器ってどんなもの?」
天然水やミネラルウォーターには、少量ではあるもののミネラル分がふくまれているので、軟水であっても多少の硬度があります。
ミネラルの味が含まれるので、繊細な味の料理の場合ミネラル分の味が邪魔をすることもあります。
実際に食品業界では加工用の水としても用いられていますし、炊飯用の水としても使用されています。
天然水の3つの特徴
一方で天然水には下記の3つの特徴があります。
- 水源から採取した地下水が原料
- ミネラル分加工や調整をしていない
- 残留塩素がないので保存ができない
以下で詳しく解説していきます。
水源から採取した地下水が原料
天然水は全国各地にある水源から採取した地下水を原料としています。
代表的なのが富士山や南阿蘇の水です。
ただし山にある水源だけが天然水の原料となるわけではなく、ミネラルウォーターの品質表示ガイドラインによれば、下記の水が水源として使用されることになっています。
- 浅井戸水:浅井戸水からポンプ等により取水した地下水
- 深井戸水:深井戸からポンプ等により取水した地下水
- 湧水:不圧(自由面)地下水、被圧地下水の区分によることなく、自噴している地下水
- 鉱泉水:自噴する地下水のうち水温が25度未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物物質等により特徴づけられる地下水
- 温泉水:自噴する地下水のうち水温が25度以上の地下水、又は、温泉法代2畳に規定される溶存鉱物物質等により特徴づけられる地下水のうち飲用適のもの
- 伏流水;上下を不透水に挟まれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水
引用:一般社団法人全国清涼飲料連合会「ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン
自然の中にある水源のうち、細かに定められた基準を満たした水のみが、対象になります。
ミネラル分加工や調整をしていない
天然水はミネラル分加工や調整をしていない水のことを指します。
天然水に含まれるミネラル分は、地中に含まれる成分が長時間かけて水に溶け込んだ状態です。
そのため採水地によって配合さえれるミネラル分も異なります。
自然にミネラル分が含まれているので、あとからミネラルを調整する必要がないのです。
残留塩素がないので保存できない
水道水は塩素で殺菌をしているので、ある程度の保存がききます。
またRO水も汚染物質を限りなくゼロにしているので、未開封の状態でも保存がききます。
しかし天然水は最低限の濾過や殺菌を行っているだけなので、他の水に比べると保存がききづらいです。
RO水と天然水の3つの違い
RO水と天然水の違いを比較すると、下記の通りです。
- 転円のミネラル分か配合されたミネラル分か
- 価格帯
- 劣化のスピード
以下で詳しく解説していきます。
天然のミネラル分配合か添加されたミネラル分か
RO水と天然水の違いとして配合されているミネラル分が天然のものか添加されたミネラル分かが挙げられます。
RO水はRO膜により徹底してろ過されるので、ミネラル分まで除去してしまいます。
そのため味わいを保つために、ミネラル分を後から添加していきます。
一方で天然水は最低限の殺菌やろ過のみを行っているので、天然のミネラルがそのまま配合されているのです。
そのため天然のミネラルを楽しみたい場合は、天然水を飲むことをおすすめします。
価格帯
天然水よりもRO水の方が価格が安めです。
RO水は天然水のように厳格に採水地が決められているわけではないので、水道水や飲料用の水を原水としていることが多いです。
しかし天然水は地下深くから水をくみ上げる必要があるので、採水地に工場を持って徹底した品質管理を行うことが大切です。
天然水の方が手間がかかりやすいので、価格帯が高くなる傾向にあります。
劣化のスピード
未開封状態での劣化のスピードでは、天然水の方が速く劣化します。
RO水はミクロレベルの孔を使用していますので、水以外の物質を完全に除去しています。
そのため未開封状態だと雑菌が繁殖しにくいので、劣化のスピードも遅いです。
一方で天然水は必要最低限の処理を行っているだけなので、RO水と比較すると劣化しやすい傾向にあります。
RO水の水を飲むメリット
RO水の水を飲むメリットは、以下の通りです。
- 赤ちゃんでも飲みやすい軟水なのでミルクにも使える
- 天然水よりも価格が安いので家計に優しい
- 保存がきくので災害の備蓄水としても活用できる
- 料理で使うと素材の味を引き立てる
以下で詳しく解説していきます。
①赤ちゃんでも飲みやすい軟水なのでミルクにも使える
RO水を飲むメリットとして、赤ちゃんでも飲みやすい軟水なので、ミルクにも安心して使用できます。
水の硬度をきめるのはミネラル分です。
RO水ではミネラル分が後から必要量だけ添加されているので、天然水よりも硬度が低いです。
硬度が高い水だと赤ちゃんの身体に負担をかけてしまいますので、軟水のミネラルウォーターがおすすめです。
②天然水よりも価格が安いので家計に優しい
天然水よりも価格が安いので、家計に優しいのもRO水のメリットです。
上述した通り、製造上の過程でRO水は価格が安く設定されています。
天然水よりも安い金額で利用できるので、継続して利用するのであれば家計に優しいといえるでしょう。
③保存がきくので災害の備蓄水としても活用できる
保存がきくので災害の備蓄水としても活用できるのもRO水のメリットです。
RO水は災害が発生したときの飲料水としても利用できるので、万が一災害が発生したときでも安心です。
特に災害が発生しやすい地域に住んでいる場合は、注文しておくと良いでしょう。
④料理で使うと素材の味を引き立てる
ミネラル分を多量に含んでいないので、料理で使うことで素材の味を引き立てられます。
料理をするときに活用することで、素材の味を活かした料理をしたい時にも役立ちます。
RO水の水を飲むデメリット
RO水はメリットもありますが、相応にデメリットもあります。
- ウォーターサーバーならボトルの保管が面倒
- 天然水よりも人工感がある
- 開封後は早く飲み切る必要がある
以下で詳しく解説していきます。
ウォーターサーバーならボトルの保管が面倒
RO水のウォーターサーバーを利用する場合、ボトルの保管が面倒臭いです。
RO水のウォーターサーバーはリターナブルボトルを採用しているので、配送のたびに返却する必要があります。
ボトルは1本12ℓくらいあるので、保管に場所を取ります。
天然水よりも人工感がある
天然水よりも人工感があるのも、RO水のデメリットです。
RO水は天然水とは異なり、添加を行ったり丁寧にろ過をしています。
天然水よりも人工感を感じやすいので、美味しさを重視して飲みたい方にはおすすめできません。
開封後は早く飲み切る必要がある
RO水は保存期間は長いとはいえ、開封後は早く飲み切る必要があります。
不純物は含まれていないものの、開封後はどうしても雑菌が繁殖してしまうものです。
開封後はできるだけ早く飲み切り、衛生的な水を飲めるようにしていきましょう。
ウォーターサーバーでRO水がおすすめな人の特徴
ウォーターサーバーでRO水がおすすめな人の特徴は、以下の通りです。
- 価格を抑えて水を飲みたい人
- 赤ちゃんがいる人
- 水の採水地にこだわらない人
RO水はコスパが良いので価格を抑えて水を飲みたい人に向いているといえるでしょう。
また赤ちゃんがいる人も、安心して飲ませられる水ですので、小さいお子さんがいる方でも安心です。
水の採水地にこだわらない人も安心して飲めるでしょう。
RO水を使用しているウォーターサーバー
RO水は実はあまり市販はされておらず、自宅で継続して飲むためにはウォーターサーバーを利用するのがおすすめです。
そこで以下ではRO水を使用しているウォーターサーバーを紹介していきます。
ワンウェイウォーター
ワンウェイウォーターはRO水の12ℓボトルが税込み1,350円で楽しめるウォーターサーバーです。
サーバーのデザイン性にもこだわっており、グッドデザイン賞を受賞した経歴もあります。
サーバーの下部で水を交換できるので、重い水を持ち上げるのが苦手な方におすすめです。
初期費用やラーバーレンタル代、配送料やメンテナンスも無料です。
クリクラ
クリクラはウォーターサーバーの中でも特に人気の高い会社です。
RO水の品質管理を独自基準を定めて、徹底的に行っているので安心して利用可能。
メンテナンスも定期的に実施しており、差込口や内部まで洗浄・殺菌してくれます。
また専門のスタッフが毎回配送してくれるので、トラブルや何か疑問がある時でも相談しやすいでしょう。
サーバーの種類も豊富なので、気になる方は是非利用を検討してみてください。
RO水と天然水の違いを踏まえて好みの水を飲もう
RO水は聞きなれない言葉ですが、天然水とは異なり科学技術を使用して安全性の高い水を実現しているサーバーです。
自分の求めている効果があるかを確認して、契約してみるかを検討してみてください。