水あたりという言葉は聞いたことあるけど、実際の原因や症状がわからない方多いのではないでしょうか。
水あたりとは、簡単にいうと水によりお腹を壊してしまうことです。
水を飲んだだけなのに、腹痛や吐き気に襲われた経験がある方は、水あたりが原因の可能性があります。
今回の記事では、水あたりの原因と症状に加えて、水あたりが起こってしまった際の対処法まで紹介します。
注意すれば、水あたりは確実に予防できるため、ぜひこの記事を読んで今後の参考にしてください。
水あたりとは水を飲んでお腹を壊してしまうこと
水あたりとは、飲んだ水に何かしらの原因があり、お腹を壊して下痢や嘔吐、発熱などの症状を引き起こすことです。
原因は様々で、最近やウイルスが原因の場合や、ミネラル含有量が関係してくることもあります。
水あたりの症状が出てしまっても、原因となる水を飲むのをやめれば、大体すぐに症状が良くなります。
しかし、体に合わないにも関わらず頻繁に飲んでしまっていたり、雑菌が繁殖している水を飲んでしまったりした場合は、症状が長引き、重症化してしまう危険もあります。
水分の過剰摂取でも、軽い水あたりを起こしてしまうため、日常生活で水あたりを起こしている方は意外と多いです。
水あたりの原因は?
水あたりの原因は様々で、原因によって症状の重さも異なります。
原因となる事柄を紹介していきます。
みなさんは、水あたりにならないように、注意してください。
- 細菌やウイルスが繁殖した水を飲む
- 硬水を飲む
- 冷たい水を飲み過ぎる
- 水分の過剰摂取
細菌やウイルスが繁殖した水を飲む
水あたりの原因の1つは、最近やウイルスです。
細菌やウイルスが繁殖した水を飲むと、食中毒のような状態になってしまいます。
症状は様々で、軽い症状で終わる方もいれば、重症化してしまう危険もあります。
水あたりの原因となる主な細菌は、以下の通りです。
原因細菌 | 主な症状 |
---|---|
腸チフス | 発熱、発疹、便秘 |
コレラ | 下痢、嘔吐 |
毒素原性大腸菌 | 下痢、腹痛、嘔吐 |
細菌性赤痢 | 発熱 下痢 血便 |
1度口を付けた水を常温で放置していると、雑菌が繁殖してしまう危険性が高まります。
知らない方もいるかと思いますが、水にも消費期限があるため、期限を過ぎた水は細菌に汚染されている可能性があります。
日本の水道水はそのまま飲んでも健康に害はありませんが、海外の衛生環境が良くない国の水道水を飲むと、高確率で水あたりを起こしてしまうため注意しましょう。
海外に行った際は、水道水は飲まず、ミネラルウォーターを飲むようにしてください。
硬水を飲む
硬水に含まれるミネラル分で、水あたりを起こしてしまう可能性があります。
日本の水はほとんど軟水のため、あまり心配はありませんが、ヨーロッパなどの水はほとんどが硬水のため、注意してください。
軟水にもミネラルは含まれていますが、硬水と比べて含有量が少ないため、安心です。
ミネラル自体は、重要な栄養素の1つですが、日本人はミネラルを多く含んだ水を飲み慣れていないため、慣れるのに時間がかかります。
具体的には、硬水に含まれるマグネシウムが原因で、水あたりが起こります。
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冷たい水を飲み過ぎる
冷たい水を一気に大量に摂取すると、水あたりを起こしてしまいます。
冷たい水は体への吸収が早いメリットがありますが、胃腸への負担が非常に大きいです。
胃腸へ負担をかけてしまうと、胃腸の機能が低下して水分が吸収されなくなってしまいます。
胃腸の機能が低下している状態で、水を飲み続けてしまうと、下痢や軟便などの症状が出てしまいます。
冷たい水を飲んだことが原因の水あたりの場合は、すぐに症状が改善されるため、下痢止めを飲んで安静にしましょう。
水分の過剰摂取
冷たい水でなくても、水分を過剰に摂取しすぎると、体内に水分が吸収されなくなり、下痢や腹痛を起こしてしまう可能性があります。
水は、1度に吸収される量が決まっており、それ以上飲んでも、吸収されずにそのまま排出されてしまいます。
夏は水分補給が重要ですが、一気に飲むのではなく200ml程度を適度に摂取しましょう。
水あたりの症状を紹介
水あたりの症状にはいくつかあり、軽症のものから重症まで様々です。
もし自分に同じ症状が出てしまった場合、すぐに薬を飲むか、病院へ行って安静にしましょう。
- 下痢や軟便
- 吐き気や嘔吐
- 発熱
- 腹痛
下痢や軟便
水あたりの症状で最も多いのが、下痢や軟便です。
1日中症状が続くと、脱水状態になってしまう危険があるため、注意しましょう。
原因となる細菌は、コレラや細菌性赤痢です。
細菌やウイルス以外にも、水分の過剰摂取が原因で起こる可能性があります。
そのため、気づいていないだけで、多くの方が水あたりを経験していると言えます。
吐き気や嘔吐
吐き気や嘔吐の症状は、水分の過剰摂取などではなく、細菌やウイルスが原因であることがほとんどです。
原因となる細菌は、コレラや毒素原性大腸菌です。
何も口にできないほどに重症化する恐れもあり、脱水状態にもなりやすいため、塩分を含んだ水分をこまめに補給する必要があります。
最初は軽い吐き気でも、細菌が原因だと重症化しやすいため、すぐに病院へ行きましょう。
発熱
飲み水の中に腸チフス、細菌性赤痢などの細菌が混入していると、発熱の症状が出てしまいます。
細菌性赤痢が原因の発熱では、激しい発熱になるため、すぐに病院へ行きましょう。
症状が発熱のため、風邪と勘違いしないように気をつけてください。
吐き気や腹痛が一緒に起こる可能性もあります。
腹痛
腹痛は、水の過剰摂取や細菌が原因で起こります。
水の過剰摂取や冷たい水を飲んだことが原因だと、すぐに症状は回復しますが、細菌が原因の場合は、長引いてしまう危険性があります。
原因となる細菌は、細菌性赤痢や毒素原性大腸菌です。
症状が軽い場合、自宅で安静にしていればいいですが、長引いてしまっていたらすぐに病院へ行きましょう。
水あたりになってしまった時の対処法
万が一水あたりの症状が出てしまったら、すぐに対処する必要があります。
症状が酷いなら病院へ行くのが1番ですが、症状が軽い際は、自宅で様子を見るのもいいでしょウォーターサーバー。
これから紹介するのは、自宅での対処方法です。
- 原因の水を特定して飲むのをやめる
- 下痢止めや胃腸薬を飲む
- 水分を補給する
原因の水を特定して飲むのをやめる
最初にするべきは、原因となる水を特定して、それを飲むのをやめることです。
原因を特定せずに飲み続けてしまうと、症状が重症化してしまう恐れがあるため、注意しましょう。
海外では、飲料水に使用されている氷が原因である可能性もあるため、気をつけてください。
すぐに原因となる水を飲むのをやめれば、症状が解消されますが、長引く場合は病院へ行くのが1番です。
下痢止めや胃腸薬を飲む
腹痛などの症状が軽いなら、市販の下痢止めや胃腸薬を飲んで安静にしていれば、症状は回復します。
あまりにも症状がひどい場合は、病院へ行き薬をもらいましょう。
水分を補給する
水あたり症状は、下痢や嘔吐などの体外へ水分を排出するものが多いため、脱水状態に陥る危険があります。
脱水状態になると、意識障害や手足のしびれ、血圧の低下が起こる上、命の危険もあるため、水分補給は最も重要です。
水あたりになった際の水分補給には、経口補水液がおすすめです。
経口補水液のように、ただの水ではなく塩分が含まれているものを飲みましょう。
経口補水液が手に入らないようであれば、水で薄めたスポーツドリンクも効果的です。
冷たい水は症状を悪化させる可能性があるため、適度に温めて少しずつ飲みましょう。
水あたりを未然に防ぐ方法
水あたりになった際の対処法を紹介しましたが、最初から水あたりにならないのが1番ですよね。
そこで、水あたりを未然に防ぐ方法を紹介します。
体調管理をする
水あたりを未然に防ぐには、体調管理をしっかり行うのが重要です。
体調が悪く免疫力が低下していると、細菌の影響を受けやすく、水あたりを起こしやすいです。
また、胃腸が元々荒れていると、症状が重症化しやすいため、日ごろからバランスのいい食事をとり、よく寝ましょう。
安全な水を飲む
当たり前ですが、安全な水を飲んでいれば、水あたりの危険はほとんどありません。
長期間放置した水や、細菌に汚染されている可能性がある水は、絶対に口にしないようにしましょう。
1度口を付けた水は、放置せずにその日のうちに飲み切ってください。
水を飲む時は安全性を重視しよう!
水あたりの原因は、普段何気なく飲んでいる水のため、みなさんにも起こる可能性が高いです。
水あたりは、重症化するとかなり辛いため、未然に防ぐ必要があります。
もし水あたりの症状が出てしまったら、今回紹介した対処方を試してみてください。
この記事を見ているみなさんは、水を飲む際は安全性に細心の注意をはらうようにしましょう。