炭酸水は口の中で泡がはじけてシュワシュワ感が楽しめるため、愛飲している方も多いでしょう。
中には「炭酸水を凍らせたらさらにおいしんじゃないか…?」と考え、冷凍庫に入れようとしている方もいますよね。
しかし、炭酸水は冷凍庫に入れると破裂し、最悪大けがをする可能性があるってご存じですか?
そこで今回は炭酸水を凍らせると危険な理由から、安全に炭酸水を凍らせる方法や間違って冷凍した炭酸水を解凍する方法を解説していきます。
炭酸水を凍らせると危険な理由
炭酸水は未開封の状態で凍らせると、けがをする可能性があります。
理由は以下の通りです。
- 容器がパンパンになって破裂する可能性がある
- ペットボトルより缶の方が危険性が高い
- 冷凍庫が破損する可能性がある
以下で詳しく解説していきます。
容器がパンパンになって破裂する可能性がある
炭酸水を冷凍すると、容器がパンパンになって破裂する可能性があります。
炭酸水の成分は水と二酸化炭素ですが、二酸化炭素の割合は低く、大多数が水です。
水は凍ると体積が増えますが、二酸化炭素は気体ですから一緒に凍ることはありません。
二酸化炭素は水とわかれて密閉容器の外に出ようとします。
ペットボトルなどの密閉容器は未開封の状態だと、炭酸が抜けないようにボトリングされています。
密閉容器が外に出ようとする二酸化炭素の圧力に耐えられなくなり、破裂してしまうのです。
ペットボトルより缶の方が危険性が高い
ペットボトルよりも缶の飲料の方が破裂した時の危険性が高いです
ペットボトルは破裂したとしても、柔らかい素材ですし変形もしやすいので、多少は耐えられます。
しかし缶は密閉度合いが高く、金属で作られているので破裂したときの破壊力が高くなります。
破片も鋭利ですから、開ける際に破裂したら大けがをする恐れがあります。
冷凍庫が破損する可能性がある
冷凍庫で炭酸を放置していると、冷凍庫の中で炭酸水が破裂する可能性があります。
冷凍庫の素材はプラスチックですから、破片が刺さり破損する可能性も十分にあります。
冷凍庫が破損してしまうと、冷蔵庫と分離できませんから一式買い直しになることも。
冷蔵庫は価格も高く、物によっては搬入までに時間がかかりますから、その間生鮮食品が保管できない可能性があるのです。
間違って冷凍した炭酸水を解凍する方法
炭酸水を冷凍しないとわかっていても、買い物したものをしまうときにいれてしまったり、子どもがこっそり入れてしまったなんて頃もあるかもしれません。
間違って冷凍した炭酸水を解凍する方法は、以下の通りです。
- 破裂すること前提に広いところに持っていく
- 蓋を外して放置
- 時間がたったら処理する
以下で詳しく解説していきます。
①破裂することを前提に広いところに持っていく
間違って冷凍した炭酸水を解凍するときには、破裂することを前提に広いところに持っていくことが大切。
開けた場所でないと破裂したときに、破片が飛んできて怪我をする可能性があります。
外で解凍する方が安心です。
解凍の際に水滴が発生するので、タオルでくるんでおくと破片対策にもなり安心です。
②蓋を外して放置
ゆっくりと蓋を外して自然解凍するまで放置しておきましょう。
蓋を開けておかないと、炭酸の抜ける場所がなくなってしまいます。
ゆっくり蓋を外すと安心です。
③時間がたったら処理する
自然解凍が完了したら、シンクに捨てるなど適切に処理しましょう。
中野炭酸水があふれることがあるので、容器に入れて運ぶと安心です。
解凍後は飲めるが炭酸は抜けている
炭酸水を解凍した後はもう一度飲んでも問題ありません。
しかし炭酸は抜けているので、ただの水かフレーバー付きの水になっています。
凍らせる過程で二酸化炭素と水が分かれてしまうので、しゅわしゅわ感は楽しめないので注意が必要です。
炭酸水を冷凍したいなら製氷皿に入れておく
炭酸水を冷凍して氷の状態で楽しみたいなら、製氷皿に入れて冷凍室に入れておきましょう。
製氷皿は密閉しなければ二酸化炭素の逃げ道がありますから、破裂する心配はありません。
しかし上述した通り、氷になる過程で炭酸は抜けてしまいます。
コーラやサイダーなど、甘い炭酸水を凍らせてもフレーバー氷になるだけですので、注意が必要です。
炭酸の入ったアルコールやジュースもそのまま冷凍はNG
「炭酸水がダメなら炭酸の入ったジュースやアルコールも大丈夫」と思うかもしれません。
しかし炭酸水もビールやコーラも炭酸が入っていることには変わりありません。
急速に冷たくしたいからといって、冷凍庫に入れないようにしましょう。
もし急速に冷やしたいのであれば、氷水に塩を入れて1時間程度放置しておけばキンキンに冷えてくれます。
炭酸水をシャーベット状にしたいときの対処法
「夏場に炭酸水をシャーベット状で楽しみたい!」という方もいるでしょう。
炭酸水をシャーベット状にして楽しみたい方は、下記の方法を試してみるといいでしょう。
- ジプロック冷凍
- 時間を管理して過冷却の仕組みを利用する
- 中身を減らして冷凍する
以下で詳しく解説していきます。
ジプロック冷凍
炭酸水を一度開封してジプロックに入れて冷凍してみましょう。
少し固まってきた段階で取り出してもみほぐすと、シャーベット状の炭酸水が楽しめます。
ジプロックはビニールなので膨張しやすく、ペットボトルや缶に入れるよりは安全です。
冷凍するときは中の空気を抜いておくと安心です。
時間を管理して過冷却の仕組みを利用する
炭酸水を一度開封して、シロップを入れて良く振り3時間半程度冷やすことで、シャーベット状の炭酸水を楽しむこともできます。
冷やしたグラスに注ぐと過冷却が起こり、液体がシャーベット状になります。
よく自由研究でも使われる手法で、自宅で簡単にフローズンドリンクを作れることで人気を集めています。
しかし冷凍庫の放置時間はあくまで目安で、定期的に状態を確認しないと炭酸水が凍ってしまいます。
また完全に安全にできるわけではないので、しっかりと手順を調べて作ってみてください。
特にお子さん一人でやることがないように、親御さんも一緒に確認しましょう。
中身を減らして冷凍する
ペットボトルを開けて一度中身を減らした状態で冷凍するのもおすすめです。
一口分ほど減らした状態で冷凍庫に入れます。
しかし減らす量が不十分だと危険なので、もし保冷目的でペットボトルを使いたいのであれば、冷凍可能なドリンクを選んで使用することをおすすめします。
炭酸水を凍らせてしまったときは慌ててお湯につっこまない
炭酸水を凍らせてしまったとき、すぐに解凍しようとしてお湯に突っ込んでしまう人もいます。
炭酸水を凍らせた時急激な温度変化を与えると、破裂する原因になりかねません。
炭酸水を凍らせたなら、上述した通り自然解凍しましょう。
炭酸水を冷たい状態で飲みたいなら氷を入れるのが安全
炭酸水を冷たい状態で飲みたいのであれば、極力無理はせずに氷を入れて飲みましょう。
凍らせる方法もありますが、温度調節や定期的な確認が必要なので、氷を入れて飲む方が安全です。
無理をせずに美味しく楽しみましょう。
炭酸水を凍らせるとケガの原因になるので注意が必要
炭酸水は冷たい方がおいしいですが、凍らせることでケガの原因になります。
自由研究などでチャレンジするのもいいでしょうが、方法をよく読んだ上でチャレンジしてみてください。
もし凍らせてしまったら焦らずに解凍しましょう。