近年、日本でも着々と上昇しているウォーターサーバーの普及率。
実際の日本でのウォーターサーバーの普及率は、アメリカやヨーロッパと比べてどれくらいなのでしょうか。
また、普及率が上昇している理由や、ウォーターサーバー利用時のメリット・デメリットなども気になりますよね。
この記事では、日本やアメリカでのウォーターサーバーの普及率や、実際に利用するとどんなメリット・デメリットがあるのかを解説しています。
日本でのウォーターサーバーの普及率が気になる方や、なぜ利用している人が増えているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
目次
日本・アメリカ・ヨーロッパでのウォーターサーバー普及率
日本でのウォーターサーバーの普及率は、各主要国と比べてどれほどの水準でしょうか。
世界的に水質への関心が高まる中で、日本・アメリカ・ヨーロッパでのウォーターサーバーの普及率を解説します。
ウォーターサーバーの日本での普及率は約4.3%
2019年7月に行われた「MyVoice」のアンケートモニター10246件を調査対象とした結果によると、「ウォーターサーバーを現在利用している」と答えたのは全体の4.3%でした。
近年、CMなどでどんどん普及してきたように思えたウォーターサーバーですが、実は全体の4.3%。
割合でみると低いように思えるかもしれませんが、世帯数に置き換えると200万世帯を超える数字で、ここ数年でかなり増加していることがわかります。
日本でのウォーターサーバーの普及率は年々増加している
日本市場宅配水業界推定規模が1万人を対象にした2010~2015年のウォーターサーバーの普及率が以下の表です。
年 | ウォーターサーバー普及率 |
---|---|
2010 | 2.8% |
2011 | 3.2% |
2012 | 2.7% |
2013 | 2.9% |
2014 | 3.6% |
2015 | 4.1% |
これに合わせて2019年のウォーターサーバーの普及率が4.3%ですので、着々と普及率が上昇していることがわかりますね。
日本の水道水はかなり整備されているため、ウォーターサーバーの普及率が格段に増加することはありませんが、これからも少しずつ普及していくと考えられます。
アメリカのウォーターサーバー普及率は約50%
アメリカでのウォーターサーバーの普及率はなんと50%!
2世帯のうち1世帯がウォーターサーバーを利用しているという計算で、日本の4.3%を比べると考えられない普及率ですよね。
理由としては、アメリカは日本に比べて水道の整備がされていないため、ウォーターサーバーを利用しないと家庭できれいな水を使えないからです。
日本は水道がとてもきれいなため、ウォーターサーバーの普及率はかなり低い水準になっています。
ヨーロッパではポット型浄水器が主流
ヨーロッパでのウォーターサーバーン普及率は、具体的な数字はありませんが、アメリカよりは低いと考えられます。
ヨーロッパ圏では水道水をろ過する「ポット型浄水器」が主流になっているため、家庭で水を利用するときは、水道水をろ過して利用するのが一般的です。
また、きちんと水道の整備のされた国も多いので、ウォーターサーバーの普及率はあまり高くないです。
ウォーターサーバーを導入している人の6つの理由
ウォーターサーバーを導入する理由は以下の6つです。
- おいしい水を飲みたい
- 美味しい料理を作りたい
- 冷水・温水がすぐ用意できる
- 赤ちゃんのミルクのため
- 水を買いに行くのが面倒
- 体質を改善したい
詳しく解説します。
おいしい水を飲みたい
言うまでもなく、ウォーターサーバーの水は水道水よりも高い水質で提供されていて、よりおいしい水を飲めます。
水にこだわりのある方は、水道水に含まれる塩素による「カルキ臭」が気になることが多いため、ウォーターサーバーを利用します。
ウォーターサーバーを使う理由とは?サーバーを使った方が良い人の特徴を紹介!
美味しい料理を作りたい
自炊など自宅で料理をする方は、ウォーターサーバーのきれいな水を必要とします。
きれいでおいしい水で料理のクオリティを1段階上げられるため、ウォーターサーバーの契約に踏み切ります。
料理じゃなくても、「毎朝飲むインスタントのコーヒーや紅茶の味が変わる、美味しい!」と言う声が多いですね。
冷水・温水がすぐ用意できる
ウォーターサーバーはいつでも簡単に冷水・温水を利用でき、料理をするときにかなり役立ちます。
特にお湯を用意するのって面倒ですよね。
ウォーターサーバーなら、カップラーメンを作るときにもインスタントコーヒーを作るときにも、手軽に素早く用意できるのでおすすめです。
赤ちゃんのミルクのため
いつでも忙しいママにはウォーターサーバーはうってつけ。
おなかの空いた赤ちゃんのミルクを素早く作りたいときに、ウォーターサーバーの温水機能を使えば、簡単においしいミルクを作れます。
泣いている赤ちゃんを早く笑顔にするためにも、美味しいミルクを作りたいですよね。
水を買いに行く面倒を省きたい
水を買いに行くのが面倒だから、いつでもきれいな水を利用できるウォーターサーバーを契約した人も多いです。
最近では水に限らずネットで買物をする人が増えていることからも分かる通り、買い物って意外と面倒ですよね。
特に自宅とスーパーまでの距離が結構ある方などには、ぜひウォーターサーバーをおすすめします。
時間は有限ですので、無駄な買い物などはできるだけ避けて、ウォーターサーバーのきれいな水を利用するようにしましょう。
体質を改善したい
近年明らかになりましたが、質の高い水を飲むのはとても体に良いです。
特にあったかい白湯を飲むと、内蔵を温めて基礎代謝を向上させることができるため、冷え性改善やダイエットにも繋がります。
体質にお悩みの方は、ウォーターサーバーの利用を検討するのもおすすめです。
水ダイエットで得られる5つの効果!水を飲むときのポイントや注意点を紹介!
ウォーターサーバーを利用していない人の6つの理由
ウォーターサーバー利用する人は増えていますが、利用していない人がほとんどなのも事実。
利用しない理由として、以下の6点があります。
- ウォーターサーバーの維持費がかかる
- ウォーターサーバーを設置するスペースが取れない
- 水道水で十分・水にこだわりがない
- ボトル交換やメンテナンスが面倒
- 家族が少ないためお金の無駄
- 浄水器の普及
詳しく解説していきます。
ウォーターサーバーの維持費がかかる
ウォーターサーバーを契約すると、電気代・水代・メンテナンス代・宅配代などの維持費がかかります。
これらの代金をすべて合わせると、一人暮らしなら月に約3000円、4人家族なら月に約7000円の維持費がかかります。
1年間利用するだけで結構な負担になるため、利用する人はなかなか増えません。
ウォーターサーバーを設置するスペースが取れない
ウォーターサーバーを置くためのスペースが確保できないため、利用しない人も多いです。
ウォーターサーバーはおしゃれなインテリアとして使える一方で、一人暮らしなどのあまりスペースの取れない方にとっては、かなり邪魔になってしまいます。
しかし現在では、卓上型のウォーターサーバーや超小型のモノも利用できるので、スペースで困っている方は1度調べてみると良いです。
水道水で十分・水にこだわりがない
水にあまりこだわりのない人は、ウォーターサーバーを利用しません。
日本の水道水は世界的にみてもかなり整備が整っているので、ありのままの水道水で満足する人も多いです。
しかし日本の水道水と言っても、完全に安心というわけではないので、浄水器やウォーターサーバーを使うことをおすすめします。
また、水道水でインスタントコーヒーなどを作っていた人が、ウォーターサーバーの水を使ってコーヒーを作ったら、あまりの美味しさに驚くなんて話もあるので、試してみるのも良いですね。
ボトル交換やメンテナンスが面倒
ウォーターサーバーを利用するためには、定期的なボトル交換とメンテナンスを行わなければなりません。
特にメンテナンスを行わなければ、ウォーターサーバー内部にカビが生え、安全だった水がむしろ危険なモノになってしまうこともあります。
しかし、メンテナンスやボトル交換自体はそんなに面倒なものではないので、一度調べてみることをオススメしますね。
家族が少ないためお金の無駄
家族が少ない、もしくは一人暮らしの方はウォーターサーバーを利用しても水を使い切れず、払ったお金を無駄にしてしまいます。
ウォーターサーバーには月に注文する水の量にノルマがあるので、水を飲まない一人暮らしの方は、正直あまり向いていません。
しかし、きれいな水を飲むことは健康に繋がります!
ウォーターサーバーの契約をきっかけに、水を飲む習慣をつける人も多いようなので、一度検討してみるのがおすすめです。
浄水器の普及
「ウォーターサーバーを使わなくても、自宅の水道に浄水器がついているのでいらない」という意見もよく聞きます。
日本では浄水器の普及が著しいため、水に困っていない人が多く存在し、わざわざウォーターサーバーにお金を払いたくない人が多いようですね。
ウォーターサーバーを利用したときのメリット・デメリット
ウォーターサーバーは利用すると便利なことが多いですが、逆にデメリットもあるのでひとつひとつ確認しましょう。
ウォーターサーバー利用のメリット5点
ウォーターサーバーを利用するときのメリットは以下の5点です。
- 水を安心・安全に美味しく使える
- 冷水と温水がすぐ使える
- ウォーターサーバーがおしゃれなインテリアの一部になる
- ペットボトルのゴミが溜まらない
- 災害用のミスとして利用できる
詳しく説明します。
水を安心・安全に美味しく使える
ウォーターサーバーで利用できる水は、安全かつとても美味しいため、水道水の「カルキ臭」などに悩まされることなく利用できます。
毎日水を安心して使えることはとても貴重なことであり、病気のリスクや体質の劣化を抑えてくれます。
冷水と温水がすぐ使える
ウォーターサーバーを利用していれば、必要な時にすぐ冷水・温水を用意できます。
特にありがたいのは温水で、朝のコーヒー紅茶や赤ちゃんのミルクなど、お湯を沸かす手間が省けて美味しい飲み物を作れます。
実際に利用したほうがその便利さに気づくようですね。
ウォーターサーバーがおしゃれなインテリアになる
最近のウォーターサーバーはとてもおしゃれでハイスペックなものが多くあり一人暮らしの男性の部屋でも、4人家族の一軒家にも対応できるデザイン性は素晴らしいです。
さらには形状も小さいものも出ておりスペースを取らないものも提供しているので、おいしい水を利用できて部屋をおおしゃれにできる、まさに一石二鳥。
ペットボトルのゴミが溜まらない
ミネラルウォーターなどを定期的に購入する方は、ペットボトルのゴミがたくさん出ますよね。
ウォーターサーバーを利用すれば、今までと同じようにきれいな水を利用でき、いつでも使えるという利便性もあります。
ゴミは出てもかなりコンパクトに捨てられるタイプなので、ゴミが溜まることに不満がある方にはウォーターサーバーがおすすめです。
災害用の水として使える
ウォーターサーバーには常にきれいで安心な水が用意されているので、災害時にも役立つ水になります。
一般的に、災害時の水はある程度スペースを取って収納していますが、ウォーターサーバーであれば普段利用しているのに加えて、災害時にも役立つ利便性を秘めています。
ウォーターサーバー利用のデメリット3点
ウォーターサーバー利用のデメリットは以下の3点です。
- ウォーターサーバーの維持費がかかる
- ウォーターサーバー本体を設置するスペースを確保する
- ボトル交換やメンテナンス等が必要
詳しく解説します。
ウォーターサーバーの維持費がかかる
ウォーターサーバーを利用する際には、電気代、水代、メンテナンス代などの維持費がかかります。
一人暮らしなら月に約3000円、家族で使うなら月に約7000円の維持費がかかるので、経済的に余裕がなかったり、そんなにお金をかけられないという方は契約しないほうが良いですね。
ウォーターサーバー本体を設置するスペースを確保する
ウォーターサーバー本体はなかなかの大きさがあるため、スペースを確保しないと利用できません。
一人暮らしの方には非常に辛い条件かもしれませんが、最近では超小型のウォーターサーバーなどを提供している会社もあるので、一度調べてみるのがおすすめです。
ボトル交換やメンテンナンスなどが必要
ウォーターサーバーを利用するなら、水がなくなるたびボトル交換、定期的なメンテナンスが必要不可欠。
特にメンテナンスをしないと、ウォーターサーバーの注ぎ口や内部にカビが発生してしましまい、そのまま利用すると病気になるリスクもあります。
このウォーターサーバーの管理に手間取るのは、1つのデメリットと言えますね。
ウォーターサーバーの水の利用方法
ウォーターサーバーを効果的に使う方法として、以下の3つの方法をオススメします。
- 日常のコーヒーやミルクを美味しくする
- 赤ちゃんのミルクに使う
- 料理をおいしくする
詳しく解説します。
日常の紅茶やコーヒーを美味しくする
ウォーターサーバーの水はとてもきれいで美味しいため、インスタントコーヒーや紅茶などに利用すると、味の質が1段階上がります。
毎日インスタントの飲みものを扱う方は、ウォーターサーバーを持っておいたほうが気持ちの良い1日を過ごせますね。
赤ちゃんのミルクに使う
ウォーターサーバーの水を赤ちゃんのミルクに使うのもおすすめです。
大人よりも体がデリケートな赤ちゃんなので、できればきれいでおいしい水を利用してミルクを飲ませてあげたいですよね。
またお湯を沸かす必要がなく温水をすぐに用意できるので、時間のない主婦の方々にはぜひオススメしたいですね。
料理を美味しくする
よく自炊をする方は、たくさんの水を使いますよね。
その際、いちいち冷蔵庫からペットボトルを出すのは面倒ですので、ウォーターサーバーを持っておくと簡単にお湯も出せるのでおすすめです。
またおいしい水で料理しているため、必然的に料理の味は上がり、家族で住んでいる方は生活に笑顔が増えそうですね。
日本でのウォーターサーバーの普及率はまだ増加する
日本でのウォーターサーバーの普及率はまだまだ少ないですが、徐々に利用する人が増えているのも事実です。
日本の水道水はきれいなので、普及率が爆発的に上がることはまずありません。
しかし、世界的にみても水質への関心はどんどん高まっているので、日本での普及率はこれからも上がっていくことでしょう。